「ご安全に」          2013年6月25日分

 業界用語というのがあるのは何となく知っています。よく知られているのは、夜に商売をするような現場では、夕方に「おはようございます」という。一般社会ではなじみのない言葉を使うようです。

ご安全に (ごあんぜんに)
 近頃聞いて驚いたのは、「ご安全に」という言葉です。原発関連の現場の知人がしきりとその言葉を使うのです。
「えっ、それどういう意味?」
「えっ、普通に使うでしょ。ごあんぜんにって」
「使わないよ」
「建築現場や鉄工所とかそういうところで使うのは当たり前だよ」
「ヘーイ、そうなんだ。どんな時にどんなふうに使うの」
「廊下ですれ違っても、『ご安全に』という挨拶をするんだよ」
「ヘイ・・・・」

「おだいじに」も業界用語?
 建築の現場などでは、朝礼の後、
「さあ、体操!」  → イチ・ニ・サン・・・
「ヘルメット!」  → 「ようし 確認」
「手袋!」     → 「ようし 確認」
「それでは、ご安全に」
というふうに、使うのだそうです。

 そういえば、私たち医療の現場では、「お大事に」という言葉を患者さんに声掛けしますね。私は、はじめて患者さんに「おだいじに」という声をかけたとき、照れくさいような、それでいてちょっとその道の専門家になったような気分になったことを思い出しました。

はじめて聞いた『ごあんぜんに』に驚いたのでした。さまざまな業界でそういう言葉がたくさんあるんだろうなあ~