訪問看護ステーション急増!              2014年5月15日分

訪問看護ステーションの立ち上げが目立つ
 介護保険がスタートしてから訪問看護ステーション(訪問看護事業所)数も訪問看護師数もずっと伸び悩んだ状態でした。一方、医療ニーズの高い要介護者等が増加し、これからさらに急増することが予測されている状況で、訪問看護師の果たす役割が極めて大きいということで、半ば国策として訪問看護ステーションと訪問看護師数を増やす方向での対策がとられています。
 その一つが平成24年の医療保険と介護保険同時改定で、報酬の見直し等で訪問看護推進の方向性が見えました。(他のサービスなどは報酬がアップしなかったのに、訪問看護についてはかなり改善された)
そのことも影響していると思うし、また全体的に「訪問看護は儲かるらしい」という根拠の薄いうわさが広がり、訪問看護事業所を立ち上げる民間営利法人が増えているようです。

訪問看護ステーション数が、約7,500か所に
 全国訪問看護事業協会では、毎年4月1日現在の訪問看護ステーション数を都道府県の担当課の協力で調査してきました。その結果がまとまりました。(ホームページにアップされているので参考に)
 その結果、稼働している訪問看護ステーション数は、史上初めて7,000か所を越え、なんと7,473か所になったのです!! 1年間で新規開設した数は、896か所、1年間で閉鎖(廃止)したのは、262か所。結果的に約700か所増加です。

営利法人開設が全体の約3割
開設主体の割合は、10年前の平成14年では、医療法人が50.7%、社団・財団が16.8%、社会福祉法人が10.1%、営利法人が9.2%でした。ところが、平成24年では、医療法人が34.4%と年々割合が減り、なんと営利法人が30.5%と急減に増えています。(平成25年度 厚生労働省唐人保健事業推進費等補助金の「訪問看護の質の確保と安全なサービス提供に関する調査研究事業」より)

 訪問看護業界がかなり変化してきているといえるようです。