「アラ・sixty」

「アラ・sixty」   2013年11月5日分

 先日、32年ぶりで看護学校の先輩(大学教授)に会いました。どんなふうに変化しているだろうかと楽しみでした。その結果はどうだったかー。“変わっていないなあ”。性格もしぐさも口調も、そのままでした。会話が32年前と同じようなテンポで矢継ぎ早に喋り捲っていました。楽しかった・・・・・・。
「アラ・フォー」ではなく、「around sixty」の話。

さて話題は・・・
 ひとしきり共通の友人の消息の話などをした後の話題は、定年後のこと。
先輩「定年が65歳なのよ。あと5年。その後どうしようかなあと考えているのよ」
私「定年まで大学にいるんですか? 65歳から何か事業等を始めるのはちょっと大変。やるつもりがあるなら、そろそろじゃないですか。遅いかもしれませんよ」
先輩「そうなのよね。大学からいただく定年までの給料はありがたいんだけど、その後ボランテイや趣味だけで20年も過ごせるかしら。ちょっとしたアルバイトはあるかもしれないけれどね」
私「もったいないですよ。先輩の人生にとっても日本の社会にとってももったいない。持っている力・資格を生かして活躍してくださいよ」
先輩「私に何ができると思う?」
私「まず、大学教授という肩書・気持ちは捨ててください。一看護師として謙虚にできることを考える。医療の分野では事業を立ち上げることは難しいけれど、介護保険の事業ではできることがたくさんありますよ。訪問看護ステーションでもデイサービスでも複合型サービスでも・・・。先輩なら経営的にやっていけますよ」
先輩「資金はどうするの?」
私 「退職金の一部を軍資金として」
先輩「そんなにお金はないわよ。和加ちゃん、いっしょに立ち上げることを考えない」
私 「そうねえ・・・」
先輩「私も今すぐには辞められないけれどね。看護師の資格と力量を生かした事業を立ち上げることもやってみたいけれど、でも他の道も考えてみたいなあ。海外支援の活動もしたいなあ。私は単身世帯だし、一つの土地・地域や家にこだわりはないので、世界中どこにでもいって暮らせるのよ。移住もOKよ。1回しかない人生だからね」
私「看護師という資格と技を生かしてほしいけれど、でもそんなことに関係なく自由に人生を楽しむのもいいですよね・・・」

アラ・60歳の迷い
看護師ではないアラ・60の方も同じように定年後の生き方や人生について考えると思いますが、看護師はありがたいことに、一生涯(死ぬまで)の国家資格。それを生かしてかなりのことができる可能性がある。(一般的に言えば定年近くまで働いてきた看護師たちはまあまあの退職金を持っていることが多い)
それで、始めるかどうか、始めるならいつにするかについて迷っているといえるでしょう。
ちなみに、看護師で起業して活躍している人たちは、30歳代・40歳代から起業した人が多いように思うが、60歳でもOKだと思います。事業が成功して子どもさんが後継者(社長)になっている方も出始めています。