「奥につめてください」
「奥につめてください」 2015年9月5日分
このところ、あっという間に夏が終わり、秋雨が続き涼しくなってきた。というよりは、晴れがないので洗濯物が干せずうっとうしい。バスと電車通勤の私は、傘がじゃまで本当にうっとうしい。
バスに乗せてくれない
雨がかなりひどく降っている日のこと。バス停で待っている人が6人ほどで私は後ろから2人目。バスがきたので、傘を閉じて前から乗り始めた。ところが、2人乗り込んだところでいっぱいで次の人が入れなくなった。運転手さんが、「もう少し奥につめてください」と小声でいった。乗客はちょっと動いたがあまり変化がなく、やっと一人乗ったところで、「乗れませんので、ここで閉めます。残りの方は次のバスをお待ちください」というのだ。
奥がまだまだすいているのに(つめればあと10人ほどは入れるのに)乗せないというのだ。私は、
「奥が空いていますよ。乗せてください」といったが、
「次のバスがきますので」とドアを閉めてしまった!
残された人3人で、こんな会話をした。
「なんだ、あの運転手、さぼっているね。ひどいね。会社に苦情をいおうか。後ろのドアから乗せてくれる運転手さんもいるのにね」
乗客の協力の姿勢が減ってきている
私は、この日に限らず、このところずっと思っていることがある。それは、私の地域の人だけかどうかはわからないが、乗客が協力しない! 知らんぷり。
入り口でモタモタしているのに、奥につめようとしない。「奥につめてください」と誰かが言ってもちょっとは反応するくらいでシラっと。それでバスが発車できなくて時間がかかり遅延につながる。
バスを待っていて、順番に乗り込むときでも遠慮してなかなか乗らず、時間だけがかかってしまう。
どうしてだろうか・・・。誰かの強い指示があると素直に従うのに、お互いに譲り合うとか、協力し合うというのが苦手なようだ。指示待ち人間が多く、やることが自分の責任でなく、指示した人のせいにしてしまう。
何だかロボットのようで透明人間のようだ。
バスの運転手もしっかりリーダーシップを
何といっても何とかしてほしいのは、バスの運転手だ。中には素晴らしい人もいるので全部ではないが、とにかくズボラなひとがいる。
バスの運転手は、ある意味では乗り込んだ乗客全体を見渡し、なるべくたくさんの人を、なるべくスムースに、移動させるリーダーである。「お客さん、たくさんの方が乗れるように協力してください」と身を乗り出して大きな声で「指示」していただきたい。大きな声で「指示する」とたぶん効果があると思う。恐る恐るいうと白い目で見られて協力を得られない可能性があるので、自信を持ってそうしてほしいものである。もじもじして、ドアを閉めてしまう運転者にはならないでほしい。