『弱音』 しかし・・・
『弱音』 しかし・・・ 3月5日分
私、宮崎和加子には、弱音を吐くということはほとんど縁がないことでした。いつもいつも前を向いて、人に元気になったといわれることをうれしく思い『元気印』の私です。しかし、身近な人は知っていますが、季節の変わり目には弱く理由なく落ち込むんです。
今年も『春』を目の前にしてその季節です。弱い音、「弱音」っておもしろいですね。弱い音がどうして『弱音』になるんでしょう。弱い音を大事に歌えることが素敵なのに・・・。今日は、音楽と『弱音』と・・・。楽しみましょう!
◆私は音痴
私は、音楽は自分では好きなんですが、『音痴』なんです。まず、音符が読めないんです。記憶をたどると、次のようです。
①指揮者、宮崎和加子
音楽祭・学芸会のようなところの壇上で「ラ・クンパルシーダ」「ハンガリー舞曲第 番」などという曲の指揮を、私がしたことがあるのです! 詳しく覚えていないのですが。中学生のときのことです。中学の音楽教師が勧めてくれたのです。
②歌声運動、歌う会司会者の和加子
18歳で看護学校に入学してから1年間は、歌一色でした。大学の歌声サークルに入ったのです。土曜日の例会のあとは、「大龍くん」という人たちと、新宿の○○神社の近くの地下の歌声喫茶で、夕方6時から終電まで、ピラフ800円で居続けました。ロシア民謡、韓国民謡、世界中の解放の歌、日本の歌、労働歌・・・と何でも歌いました。というよりは、聞きました。数百曲の歌を覚えました。自分は歌えないのですが歌を覚えたのです。「大龍くん」どうしているかなあ~。34年、会っていないなあ。「郵便馬車の駆者だった・・・」うまかったなあ~。
③カラオケで歌う
カラオケというものに接したのはいつからでしょう? 1990年ころでしょうか。
それは忘れましたが、忘れられないのは和田行男氏からバカにされたことです。
2001年ころ、和田氏と知り合いその後『大逆転の痴呆ケア』(中央法規出版)というベストセラーの本をいっしょに作ることになったのですが、その前にカラオケに行ったことがあるのです。「僕は一人で一晩、100曲くらい歌うぞ。お前は勝手にしていていいよ」というのです。しかし、私は聞いているだけではつまらなく、割り込んで歌ってみたのです。そしたら、和田行男がなんともいえない顔をしているんです。「下手だなあ~」という顔をして・・・。口に出しては言わず、顔で、表情で表現するんです! 「下手だなあ・・・聞いていられない」と。 私はがっかりするやら、頭にくるやら、あきらめるやら・・・。そして、奮起したんです! うまくなるぞ!と。 「宮崎和加子、あなたは聞く人の目ばかり気にしている。それを全部やめ~。自分で好きなように歌いな」というアドバイスを受けました。私はそれでハッとしました。歌う姿勢、歌う目線を変えたのです。そしたら、なんと歌いやすいか。何と楽しいか。他の人の言葉では、「宮崎さん、うまくなったね」と。それから、私はとにかく歌うようになったのです、楽しく! 終わらないんです。朝まで続く日もあるんです。(最近は少なくなった。以前は若いみんなと朝まで歌って踊って始発電車で解散だった) 好きなんです! 相手の方々の迷惑を顧みず、歌い続けてしまうのです。
④シャンソンを歌う
2006年のこと。50歳になった私はつくづく考えました。私の人生どうなるんだろう? どうするんだろう? それで、一つだけ決意し新たに始めました。それがシャンソンでした。私の友人のシャンソン歌手(長坂 玲さん)に師事し、本格的に“フランス語で”“きちんと”“発声から”シャンソンを教えていただいているのです。これがワクワクするくらい楽しいんです! 時間がない中で必死で習いに出かけるんです。発表会で歌わせていただいたり・・・。何度も繰り返しますが、決して上手くはないんです。
音楽関係の方々との出会いが私にとっては貴重なありがたい出会いです。その分野とは縁遠い私。ピアニスト、歌手、作曲家、アコーデイアン奏者などなど、一流のプロの方々と知り合える機会ができたのです! 私の音(キー)に合わせて楽譜を作り、私が歌いやすいようにアレンジしてくださるのです。プロはプロ。さすがです。私自身、何のプロだっただろうかと自問自答せざるを得ないような場面に出くわすのです。他分野のプロたちと語り合うとてもいい機会なのです。
◆音楽に酔いしれる私
私は、春に弱い・・・。 何だか泣けて、何だか怒って・・・。気がついてみると、『音楽に酔いしれている私』に出会うこともあります。いい音楽を聴きながら感傷的になってみたり、沸々とやる気が出てきたり、全部放り投げてしまいたくなったり・・・。音楽って不思議ですね。自分ではない自分を発見できたりするんです。心が高揚したり、逆に落ち込んで涙があふれたり・・・。音楽音痴の私でも不思議な魔力に触れています。
聞くだけでも素敵! でも、歌いころける私も何だかいいんですよ。
◆つながろう!
音楽家たちがこういってくれます。「宮崎さん、福祉や介護や病院などの場に、ボランテイアでいきますよ。呼んでください。つなげてください。ピアノもOK。歌手もいくよ。何でもやるよ」「僕たちの喜びは、音楽をみんなと共有することだよ」って。
私は、医療・介護・福祉の業界の人間。その業界と音楽の業界が利害関係なく、心でうまくつながれば、どれだけ素晴らしいか! そのツナギ役を私ができるのであれば私は幸せ。
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