『銀座シャンソンうた祭』 

『銀座シャンソンうた祭』       5月5日分

 ちょうど3年前の大型連休の時に、私は自分にとって大きな決意をしました。それは、「50歳からの新しいことへの挑戦」「50の手習い」です。
 3年前の5月の連休に休暇をとることができて山形に帰省しました。新緑と花・花・花の大自然の中の早春を全身で感じ、仕事に熱中した人生を送ってきた人生を、いろいろ考えました。“仕事とやらなければならないことに追われて、忙しいという言葉を連発する生き方をずっとやっていくのだろうか? そうやって気がつくと超高齢・死。人生があっというまだったということになるのだろうか・・・”と。
そこで、50歳という節目にそれまでやってみたいと思っていること一つに何か挑戦してみよう。そしてゆっくりでいいし、成果を気にしないでやってみようと始めたのが、『シャンソン』なのです。

時は過ぎてゆく

眠っている間に 夢見てる間に 時は流れ 過ぎてゆく
子どものころは、もう夢の中 時は時は 今も過ぎてゆく

あなたの愛に 溺れている間に 時ははかなく 過ぎていく
お前は可愛いい あの言葉も あなたさえも 今は遠い夢

眠っている間に  唄っている間に 自由な時は 行ってしまった
戦いの中 傷つきながら 時は時は 今も過ぎていく

それでも私は 歌に生きる それでも私は 愛に生きる
私は唄う あなたのために 時は時は あまりに短い

眠っている間に 夢見ている間に 歌っている間に 時は過ぎていく

 これは、ジョルジュ・ムスタキの『時は過ぎてゆく』というシャンソンの歌です。「私の孤独」「ヒロシマ」「生きる時代」などムスタキファンは日本にたくさんいます。ムスタキの身近な知人の話では、70歳代で元気でパリで暮らしているとのこと。日本でもまたコンサートをやりたいともいっているので企画しようかなどと話をしていたのですがなかなか実現に至っていません。
この歌詞・曲がなんともいえずいいんです・・・。私の持ち歌の一つ・・・。恋・愛だけではない実に多様な歌がシャンソンにあるのです。そんな自分の心境にあう歌を歌っていきたいです。これは日本語ですが、だいたいはフランス語で歌っています。楽しいんです!

『GINZAシャンソン倶楽部』結成
~『GINZAシャンソン倶楽部』結成のあいさつ文より~
 ・・・今、シャンソンをめぐる状況は大きく変わろうとしているようです。昨年12月に来日されたジャン・ピエール・レミー氏のお話で、フランスの本場においてもシャンソンの伝統をどのように継承しいていくかが大きな課題となっていることを知りました。日本のシャンソン界も新旧交代の時期にさしかかっているように思われます。
 シャンソンは、13世紀に吟遊詩人が民衆の心や思想を街角で語ることに起源を持つといわれ、第二次世界大戦後の荒涼とした街パリで、勇気・元気・人生の詩として再び花開きました。最近日本でも、従来シャンソンと呼ばれてきたものと違い、唄の世界の文化的背景にまで想いを馳せながらフランス語で歌われるシャンソン。その新しいシャンソンの波が次第に大きくなるのを感じます。その波を大きなうねりにして本物のシャンソンを根付かせることができたら・・・・。しかも日本の都市文化の粋が息づく、銀座を拠点にして! こんな大きな夢をかかげて『GINZAシャンソン倶楽部』を発足いたしました。・・・・・

 最近結成されたシャンソンを愛する友志の団体で『GINZAシャンソン倶楽部』というものです。私のシャンソンの先生の長坂玲先生を中心とした会で、私もその呼びかけの一員でもあります。

7月に『銀座シャンソンうた祭』
 7月はパリ祭。日本のシャンソン界は少しだけパリ祭のイベントがあります。そんな中で、『GINZAシャンソン倶楽部』が中心となって実行委員会を作り『銀座シャンソンうた祭』を今年も7月12日から 3日間開催を予定しています。その時期は、銀座はどこからでもシャンソンが聞こえる・・・。路上でも店先でもふらりとライブが行われ、デパートのBGMも・・・。そんなことを夢見て一歩ずつ進めていこうというものです。まだそこまではいきませんが、プランタン銀座(デパート)の前やシャンソニエなどでライブが企画されています。
 興味ある方、あるいは自分も銀座でシャンソンを歌いたい方、どうぞ! まだ準備ができていないのですが、もうすぐインターネットで詳しく情報が載ると思います。また、このブログでも紹介します。
1回しかない自分の人生。ちょっとした時間で、自分でおもしろくアレンジしてみましょう!

 山形からの新幹線の中で新緑を見ながら、シャンソンを口ずさみながら・・・。