『EPA・・・提言』
『EPA・・・提言』 1月15日分
一年前の1月下旬に、はじめてのインドネシア来日候補者の件での集会を東京にあるAOTS(海外技術者研修協会)で催して、丸一年がたちました。そのときには、暗中模索で立ち上げの準備を呼びかけたのでした。それから自主的に役員が集まってくれ、そして数回のイベントを行い、アンケートも4種類行いました。年末には国家試験対策合宿講習会も実施し、年明けには第2陣の受け入れ機関のための経験交流会を・・・。
そして、1月14日に『日本・インドネシア経済連携協定に基づくインドネシア人看護師及び介護福祉士候補者の受入条件の改善に関する提言書』を発表したのです。それも厚生労働省の記者クラブで。その直前には、関係省庁(厚生労働省・外務省・産業経済省・文部科学省・法務省)、関係団体(日本看護協会・日本医師会・国際厚生事業団・・・・・)と政治家などたくさん方々にこの提言書をお届けしました。
これを作るにあたっては、提言作成チームが数回集まって練り上げ、役員全員で何度もメールで意見交換しながら作り上げました。誰かの意見が強いわけではなく、何度も書き換え、その上で一致した現在の私たちの到達点です。
提言書を作ることを苦に思わない人(上手な人)、各方面の内容を意識し幅広い視点で組み立てる人、途中で「誰の立場の提言書か!」と沈黙になる意見交換があったり・・・。
それなりに“やったー感”
言いだしっぺの1人の私としては、それなりに“やった-感”があります。来日候補者と受け入れ機関と日本の看護界・介護界がそれなりに納得する方策を模索して、短期間に案を提示できたことは、まずはよかったかなと思うのです。作ることが目的ではなく、その提言を実現していくことが最も大事なことは重々承知しながらも、大筋の目標・視点がガルーダ・サポーターズとして確認できたということです。(図を含め、A4・8枚です)
内容は、大きく三つになっていて、①理想として、本来こうあるべきだという案(簡単に言うと高校卒業後、日本語を修得して日本の看護学校・大学、介護の専門学校などに入学し、そこで学んで現場に出るという方法。②すぐにそうできない事情があるとすれば、現行の修正版として、日本語6ヶ月研修を18ヶ月に伸ばし、日本語をかなり修得してから現場に行くようにすること、そして国家試験の受験回数を増やすこと、③これまで来日した候補者には、受験の機会を増やすことや、受験時間の延長など詳しい内容になっています。それを図式化し、わかりやすく説明しています。それ以外にもありますので、詳しい内容を知りたい方は、メールで連絡ください。メールでお届けします。そのうち、ガルーダ・サポーターズのホームページにも載せる予定ですが、もう少しお待ちください。
記者会見
記者会見は、共同代表の富永さとるさんが実にわかりやすく見事に説明し、その後の記者からの質問に対して、前に座った4人で答えました。私も前に座りました。その日のNHKニュースでも紹介されたり、新聞などにも掲載されました。カメラが3~4台、参加者30名でした。記者会見というのは短時間で終わるのだそうですが、質問がたくさん出て60分という長い時間となりました。
記者から、終了後も、さまざまな質問や話があり、「民間の市民ボランテイア団体でよくこんなふうにまとめましたね」「もっと、微々たる要望かと思ったら、正論だね」「なかなかしっかりした提言ですね」などと声をかけてくれました。きょう郵便局にいったら、「この間テレビに何度もでていましたね」と。会う人ごとにいわれますが、私は見ていません。どんな顔で出てい方心配・・・。まあ、一瞬でしょうから・・・。
いい経験をさせていただきました。これからです。