アウトドアの夏 釣り編 

アウトドアの夏 釣り編          8月15日分
 
 いつから釣りにはまってしまったのか・・・。

釣りおばはん
 昨年は、2回つりを楽しみました。“ビギナーズラック”かもしれませんが、つりについては何もわからない私なのですが、釣れたんです! すっかり気分を良くしてはまっているんです。今年は、3月に房総半島沖でふぐをつりました。『つりガール』なんてずうずうしいことはいいません。『釣りおばはん』です。
 
カサゴなど
 この夏は、1泊で駿河湾のつりです! いつも連れて行ってくれる友人のボスに段取りはすべてお任せ。東京の訪問看護ステーションの友人たちにちょっと声をかけたら4人の『釣りおばはん、おにいさん』も加わり、総勢10人で2日間船を貸切で望みました。幅広のつばの帽子と日焼け止めにお世話になりながらもなりふり構わず釣竿の先に食い入る時間です。
 一日目は、鯛が目当てだったのですが、釣れませんでした。代わりにソウダカツオという大きな魚がたくさんかかりましたが、これがかかると鯛がつれないとか・・・。
 しかし、翌日早朝からの「根魚つり」は、釣れた!! 20~30mの深さの海の底あたりにいる魚をねらうようです。教わった通りに繰り返し糸をたらします。そして“あたり”を待つ。
 あちこちで「きゃー! 釣れた! これなんていう魚ですか?」「今度は赤い魚です!」「あかべらがつれた!」「これがカサゴですって! カサゴは胴体を持ってはダメで下あごを持って針をはずすんですって」などという声があちらこちらから聞こえてきて、みんな興奮気味です!
 私も釣れました! 8尾くらい。

家族でパーテイ
 早々に引き上げ帰路。家に着いてから、私と夫が釣った20尾弱に格闘。これがまた楽しい。これが面倒だという釣り人やその家族は多数いるそうですが、我が家はそれはなしでかえって楽しんじゃう。
 夫婦二人で楽しむのはもったいないので、子どもたちを招待し、みんなでわいわい言いながら調理・盛り付け・食を!
小骨をとってていねいに刺身にするのは、夫や子ども。私は煮魚は上手。焼くのは簡単。カサゴなどはから揚げに。それも2度揚げ。生の魚が調理によって姿を変え、大皿に芸術的に並べて料亭のように食卓へ。
『おいしい!!』『なんて豊かなんだろう!』たっぷり楽しみました。
 
おもしろい・楽しい
 夏のほんの一時の楽しみごと。でも楽しかった!! 何がこんなに私を元気にしてくれるのだろうと考えてみた。
◆自然との一体感
 船に乗って海の上に浮かんで下にいる魚を釣らせていただく・・・。
海の上に雲海、そしてその上に見たことのないような富士山が見える! 「ええっ、富士山がこんなふうに見えるんだ!・・・」
 海から見える沿岸の町。「ヘーイ、こんなふうに人が住んでいるんだ」
 海の色の七変化。空の色と雲と緑の木々で海の色が変わっていく。
 海鳥が遊びに。名前は知りませんが遊びに来てくれます。
 海につながる島や半島
 広い海・海・海・・・
 自分なんて、なんてちっぽけな存在か。
でもその中の一員。
◆ 無心になる時間
垂らした糸の先の海の中の光景を思い描き、無心に竿の先に神経を集中する。ちょっとした動きを見逃すまいと見つめる。手の感触に集中する。
これがいいんだなあ。無心になるというのか・・・。
ゴチャゴチャした頭の中が、スウーっとリセットされる感じ。
終わった後が、なんかさわやか。私は何を悩んでいたんだっけ?・・・
◆仲間たちとの遊び感
 はじめて知り合った人がほとんどの今回の釣り会。なんでもいいや!
 いつからでも誰とでも仲良しになれる!
 おいしいものを食べ、「きゃー! スゴイ!」を共有する仲間。
 難しいことは抜きにして、「遊び感」を楽しむ。
 『ソウダ釣りの会』という会を作って遊びましょうか。という提案あり。
 『被災地で釣りの会のしよう』といろいろ提案あり。
 釣り仲間になってみようかなという方、どうぞ連絡ください。
 日本中、どこにでも行くと思います。
 楽しみましょう。

おもしろがってやってみる
 「つりなんて・・・」と思っていた私。だって私の性格からして待てるかしら? 船酔いしないかしら? 何がおもしろいんだろう? なんて思っていた私。何についても、みんな、自分の中に“思い込み”と“決め付け”と“偏見”を持っているもののようです。それが凝りかたまった一つのタイプが『高齢』です。若々しく生きたいと思ったら、自分の中の常識や“思い込み”や“決め付け”から脱皮し、『おもしろがってやってみる』ことではないでしょうか。そういう自分の変革が実は高齢期のおもしろさではないかなと私は思っているのです。