インドネシアに行ってきました

インドネシアに行ってきました       7月15日分

 インドネシアから帰ってきてボーっとしていてあっという間に時間が過ぎてしまいました。
 インドネシアに全く知り合いがいなかったのですが、皆様のおかげさまで紹介していただき、とても有意義なインドネシア視察・取材旅行ができました。

10ヶ所・40名+αの方に会ってきました
 たった1週間だったのですが、めいっぱいのスケジュールでした。視察メンバーは合計3名。日本介護福祉士会の役員の方と東京介護福祉労働組合の役員の方です。日本で仕事をしているインドネシア人の医師の方々の紹介や(社団法人)国際看護交流協会の方々には大変お世話になりました。
 10ヶ所以上(正式にあったのは40数名で、その他に授業中の学生さんたちに多数)に訪問し、お話を聞くことができました。インドネシア政府の保健省看護課(日本で言えば、厚生労働省看護課)、労働派遣庁国際局、看護短大(国立と私立)、労働組合の大元締め、老人ホーム、台湾向けに介護職を派遣するために訓練している民間学校、病院(2ヶ所)、クリニック、経済界の方、一般人などです。急な申し出にもかかわらず要職の方々が快く会って率直な実情と意見を話してくださいました。
 とにかく、すごく勉強になりました! インドネシアから8月上旬にたぶん約300名の看護師と介護職が来日して日本語の勉強が始まる状況なのに、インドネシアについての情報がとても少ないのです。国について人についても知っていることは少なく、看護・介護をめぐる状況などほとんど知らないのです。少しでも知って、広げていっしょに考えていきたいと思ったのです。

フィリピンとかなり違う(様々な面で)
 昨年11月にフィリピンにいき、今回は、インドネシアに行ってみてわかったことは、『フィリピン』と『インドネシア』の事情はかなり違っていて、同一視してはいけないということです。
 もちろん、国も人々の生活も違いますが、大きく違うのは、①『介護』に対する認識など実情、②国外で働くことに対する意識とその実態、③国民・諸機関の周知度です。『介護』の概念すらない、というかその必要性がない国、名称(職業名も)言葉すらない実情です。ですから質問として「介護って何をするんですか」が圧倒的に多いのです。その国から「介護職」が来るのです。また、現場の看護師や看護学校などがほとんど情報を知らないのです! どうやって今回、1ヶ月も準備期間もない短期間に300名も集まったか・・・?!  詳しいことは、別途報告書?レポートを様々な雑誌などに掲載するか、様々な集まりで報告させていただきます。

『看護師』と『介護福祉士』の問題は、かなり違う  また・・・ 
 私は、フィリピンの時から思っていましたが、今回インドネシアに行ってはっきりと認識しました。『看護師』の問題と『介護福祉士』の問題は、本質的に違うのではないかということです。違った対策が必要だと思うのです。今後このことが様々な問題となるでしょう。
 来日できる『看護師』候補者は、3年以上の看護の教育を受けて看護師の資格を持った人で、2年以上の現場での経験がある人です。また、介護職候補者として来日できる条件は2つで、①3年以上の教育を受けた看護師資格を持っている人、②大学(一般・法学部でも・経済学部でも)卒業し、両国が協議して決める715時間の介護・日本語の研修を受講した人です。
その結果、今回来日する『介護職』候補者は、全員が看護師の資格を持っている人です。まだ国としての『介護』の研修を行っていないので、①の条件の学校を卒業し、看護師の経験が2年未満、あるいは卒直後の看護師なのです。
このことが、今後どのように両国に影響するかは大きな課題です。

純朴でかわいいインドネシアの看護学生 
 今回来日するかもしれない方には、会うことはできなかったのですが、「○○病院では10名が来日を希望したそうだよ」「この地域からは4名いくそうだよ」などといううわさは聞きました。また、これから来る可能性がある看護の学生にたくさん会いました。「ヘエイ、そういう制度ができたんだ・・・!」「日本にいって働いてみたい人、手を上げてください」・・・ほとんど手が上がる・・・  
 寮の部屋を見せてもらったり、他愛のないおしゃべりをしましたが、反応が機敏でキラキラと目の輝きが、冗談が通じるかわいい人たちでした。
「いっしょに写真に写ってくださいませんか」というと、はにかみながらも喜んでガッツポーズで応じてくれます。純朴で本当にかわいいんです。

 今回は、募集したのは200名の看護師と300名の介護職候補者です。日本で受け入れを希望した病院・施設は、予定人員を上回る数でした。(病院55ヵ所、施設107ヶ所) しかし、来日を希望したインドネシアの方は、看護師として174名、介護職として131名でした。現在、マッチングをしているそうでうまく合えば、病院・施設側と個人が個別に雇用契約をします。うまく合わない方もいて全員が日本にこられないかもしれません。とにかく8月上旬に来日し、全国数ヶ所に分かれて日本語や日本の生活習慣などの勉強をして、その後全国の病院・施設に行くことになります。見守りながら、考えましょう!

 様々に刺激的なインドネシアでした。

インドネシアに行ってきました” に対して1件のコメントがあります。

  1. すみれ 新人 より:

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    今日のニースで来日の様子、結構流れていましたね。
    まだ、目の前のことにパツパツですが、ちょっと余裕ができたら、顔を上げてまわりを見ていかなければと思います。

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