クレージーな人
クレージーな人 7月5日分
2003年に認知症関係の本を2冊出版しました。『生き返る痴呆老人』(筑摩書房、宮崎和加子・日沼文江著)と『大逆転の痴呆ケア』(中央法規出版、和田行男著・宮崎和加子サポーター)です。どちらもとてもいい本で、どちらもよく売れました。買ってくださった方ありがとうございます。特に『大逆転の痴呆ケア』はこの業界では空前のベストセラー。今でもまだ売れています。
『大逆転の痴呆ケア』は、著者の和田行男氏とサポーターの私と、もう1人中央法規出版の編集者尾崎純郎さんの3人の共同作品ともいえます。もちろん和田行男氏が心血注いで書いたのですが、作品になるように、私と尾崎さんが何とも表現しにくい支援というかかかわりというか・・・それで完成したのです。
認知症専門雑誌『りんくる』の告別式、そして尾崎純朗さんの壮行会
その後、尾崎さんは認知症専門雑誌『りんくる』を創刊し5年間編集長として認知症ケアの確立のため、本物の実践の紹介・普及に頑張ってきました。しかし様々な事情で『りんくる』が休刊することになったのです。ですから、『りんくる』の告別式。
また詳しくは知りませんが、尾崎さんが17年所属した中央法規出版を6月末で辞めて、7月から新たにメデイカ出版に勤務することになったのです。それで尾崎さんの『壮行会』を先日行ったのです。長谷川和夫先生(長谷川式スケール)のご挨拶ではじまり全国から多数の方々が集まったおもしろい会でした。
その挨拶でも述べましたが、尾崎さんは、私にとっては『弟』『弟分』のような存在です。著者と編集者という関係はありつつも、人生で出会った人間同士の大事なつきあいです。とても大事な友人なのです。だから私は、尾崎さんの会のために笑われる、ある“芸”を披露させていただきました。(見てくれて拍手してくれてありがとう!) 結構受けているように見えました。
尾崎さんからのメッセージ
翌日、尾崎さんからお礼のメールがきました。その内容がいいんです! これをみなさんに紹介します。
以下、アップルコンピュータ創始者スティーブ・ジョブ氏のコトバです。
クレージーな人たちがいる。
反逆者、厄介者と呼ばれる人たち。
四角い穴に、丸い杭を打ちこむように物事をまるで違う目で見る人たち。
彼らは規則を嫌う。彼らは現状を肯定しない。
彼らの言葉に心をうたれる人がいる。
反対する人も、賞賛する人も、けなす人もいる。
しかし、彼らを無視することは誰もできない。
なぜなら、彼らは物事を変えたからだ。
彼らは発明した。創造した。人の心をいやし、奮い立たせた。
彼らは人間を前進させた。
彼らは人と違った発想をする。
そうでなければ、何もないキャンパスの上に芸術作品は見えてくるだろうか?
静寂の中に、今までにない音楽が聞こえてくるだろうか?
私たちは、そんな人たちのために道具を作る。
クレージーと言われる人たちを、私たちは天才と思う。
自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが、本当に世界を変えているのだから。
私もクレージーな人間でいたいなあ
みなさんは自分自身を振り返ってどう思いますか?
クレージーですか?
私はクレージーな人間かしら?
私は、ちょっとクレージーな人間っぽいと自分では思っています。
私は、できればクレージーな人間にあこがれるし、クレージーな人間でいたいなあ。