ヒト・パピローマ
ヒト・パピローマ 12月15日分
相変わらず講師の依頼をいただき、全国を駆け回っています。先日は東京都看護協会の東部地区支部の研修会で、同愛記念病院で「認知症」についてでした。9月に一度行ったのですが、参加申し込みが多く一部断ったことと、聞いた人がもっと聞きたいということで企画してくださったものでした。(ありがたいことです)
研修会が終わった後、同病院の助産師さんがユニホーム姿で現れました。そのときの会話。
「緊急の帝王切開が入って講演聞けなかったのよ。残念」
「たいへんね。助産師さんたちからみるとどんなことが今問題なの」
「パピローマよ」
「えっ、それ何?」
「性病の原因のウイルスよ。私ね、ボランテイアでいろいろがんばっているのよ。学校ではきちんとした性教育が行えない状況なんですって。それで多様な集まりで子どもたちに性教育をしているのよ」
「私は30年前に看護学生の時に性教育の実習を行ったけれど、主には、家族計画・避妊の話だったけれど、今はどんななの?」
「今はね、避妊も大事だけれど、性病予防も大きな課題なのよ。特にパピローマ。今はね、20代・30代の子宮頚がんが急増しているのよ。その原因ウイルスといわれているの。男性は陰茎がん。男性も女性もイボがたくさんできて変形し鶏冠(とさか)のようになるのよ。それが若い人の間で広まっているのよ」
「予防は何?」
「とにかく、どのセックス(エッチ)も、コンドーム(スキン)を使用すること。夫婦間でもよ。それと早く検査をし発見して治療すること」
恥ずかしながら、知らなかった・・・。子どもたちにもその性教育はしていないなあ。
子宮頚がんとの関係
男と女の営みについては、時代が変わってもそう違わないだろうと思っていた。学生のときに勉強した『避妊』。避妊の道具・薬・方法は、主に7種類(コンドーム・ピル・基礎体温法・ペッサリー・リング<子宮内避妊具>・体外射精・殺精子剤)。一つだけでは不確実なので、2つの方法を併用するよう指導する。中絶・堕胎は、女性にとっては、身体的にも精神的にも負担・打撃が大きいので、女性を守る意味でも、男性にとっても、とても大事な人生の知識である。
さて、早速その助産師さんに資料を送ってもらってパピローマについて勉強してみた。
◆HPV(ヒトパピローマウイルス)・・・百種類ほどの型がある。そのうち、13種類ほどが子宮頚がんにつながりやすい「高リスク型」
◆性交渉によって誰でもが感染するありふれたウイルス・・・普通の女性でも50%以上の人が一生に一度は感染するというデータもあると。
◆感染しても、9割の人は1年以内に自分自身の免疫力で自然に治る。
◆感染による症状・・・
<女性>:性器や肛門周囲に小さいイボができる。ほうっておくとカリフラワーのようになる。
<男性>:亀頭の根元にイボができる。
◆高リスク型に感染し続けると、10年ほどでがん化する可能性がある。持続感染者の1%が子宮頸がんになるというデータもある。
◆子宮頚がんの発症数・・・全体では減少しているのに、20代、30代で急増している。10代・20代前半で感染しているということになる。
◆自治体の子宮ガン検診の年齢が、「30歳以上」から「20歳以上」に引き下げられている。
◆感染しても、自覚症状があまりないので、一度は、婦人科受診し検査を。
過剰に不安に思う必要はないですが、知識として知っていて機会あるごとに話題にし、若い人だけではなく広げていかなければならないのではないかと思います。
写真を見て、驚いてしまいます。女性の陰部・男性の陰茎が「ベツモノ」になってしまいます。そうなれば痛みや苦痛もあるでしょう。また変形してしまったことによりさまざまな屈辱感ももってしまうでしょう。そして「がん」になる可能性があるというのです。
性病の原因は、パピローマだけではなく、ウイルス・細菌・真菌(かび)などたくさんあり、またそのことが不妊症につながることも少なくありません。
若いときの一時の「軽いあそび」が、のちに苦痛や屈辱感、不妊症・がんと闘わなければならないかと思うと切なくなります。
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コンドームに関する最新ブログ、ユーチューブなどネットからの口コミ情報をまとめてみると…
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拝見させていただきました。
またお邪魔します。
癌についての情報を集めていますので、よろしければいらしてください。
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派遣とは、目的を遂行するために人や部隊などを送り込むことをいう http://articulate.misterblackband.com/