フランスの「在宅入院制度」

フランスの「在宅入院制度」       2013年10月5日分

以前、このブログでフランスの『在宅入院制度』の視察旅行にいっしょに行きましょうと紹介した視察旅行にいってきました。

3度目のパリ
 フランス・パリという遠い国に1回は行ってみたいと思っていたことが叶ったのがたぶん2008年でした。その後、次男がフランスの大学院に留学した関係で2度目は南仏を中心にいきました。ひょんなことで今回3回目のフランス訪問は勉強のためです。
 勉強のことはさておき、パリはやはり素晴らしいところです。街並みといい、道具や洋服のデザイン、センスなどなんだかよくわからないんですがちょっと違うんです。素敵なんです。別に高価な洋服を着ているわけではないのに素敵に着こなすというか。
 古いものを大事にして新しいもの・メタリックなものに価値を置くわけではなく、ある意味で質素・シンプルにかつ華やかに暮らしているように見えます。

在宅入院制度
 聞きなれないこの制度はどういうことなのだろうとずっと気になっていたので、詳しく正確に知るいい機会でした。ここでは詳しく紹介できませんが、簡単にいえば、入院には「病院入院」と「在宅入院」と2種類あるということ。家で病院入院と同等の医療を受けられる。具体的には、「在宅入院機関」として登録されたチーム(医師や看護師、リハビリ専門職など)が家に来て必要な治療をしてくれるというもの。「退院」とは家に帰ることではなく、そのチームの対象ではなくなるということ。日本でいう在宅医療のチームとは異なる。在宅在院日数期間は10数日から長くても1か月ほど。
 この制度のことを理解するのに非常に時間がかかった。日本の在宅医療チームがやっていることと何が違うのか、日本にはない『開業看護師』は何をする機関なのかなど。そもそも医療保障・介護保障の仕組みがかなり違うので、単純に比較できない。

日本では「在宅医療チーム」が
 フランスでの「在宅入院制度」のその内容については、日本では在宅医療チームで十分行われているように見えました。学ぶべきことは、病院退院直後(1か月くらい)はかなり丁寧な医療をたっぷりと行う必要があるということ。それをフランスでは「在宅入院」という言葉で強調され、病院の一つの部門のような形で行っているところもある。(全く独立したチームもある)病院関係者に「在宅は無理」と判断しないで家・地域での医療チームに引き継ぐことが必要だということを示すことが大事だというも日本でも考えなければならない課題だと思う。

また、別な機会に詳細を報告しますが、日本で参考にできることはいくつかありました。