マグネット訪問看護ステーション

マグネット訪問看護ステーション          2015年2月15日分

 『マグネット訪問看護ステーション』とは、看護師が磁石のようによく集まってくる訪問看護ステーションのこと。「そんなステーションがあるのか」と反論がきそうだが、実はあるようです。

訪問看護師不足は変わりはないが・・・
 私は、訪問看護の業界に30数年かかわっているが、ずっと『訪問看護師不足』である。どうして訪問看護師が集まらないか、古くて新しい課題である。
「どこに募集広告を出すと効果があるか」
「どの程度の給料を支払うと看護師が集まるのか」
とどという質問がよくある。
 訪問看護師の募集方法はいくつかある。
①ナースセンター(都道府県看護協会)(無料)
②ハローワーク (無料)
③地元の新聞の折り込み (有料)
④人材派遣業者 (有料)
などが、一般的だが、看護師の応募があったという訪問看護ステーションに聞いてみると、実は・・・・。
ホームページからのアクセスが一番多いとのこと。看護師たちは、インターネットでホームページで就職先を探すのが多いようである。素敵なホームページ作りに挑戦することが看護師確保に有効といえるかもしれない。

募集しなくても看護師が集まってくる
 では、どの訪問看護ステーションもみんな看護師が集まらないかというと、そうではないようだ。
「募集しなくても、集まってくるのよ」
「訪問看護の経験があり、他のステーションを辞めてくる人もいるのよ。うちのステーションがやりがいがあるって」
「職員が自分の知人の看護師を誘ってくれるのよ」
 訪問看護ステーションを転々としている訪問看護師もいるようだ。ということは、「就職したが、上司からただ回数多く訪問しろとばかり指示されて、仕事が全然面白くない」ということで、辞めて別なところに移っている。自分が働いて働き甲斐があると、友人を誘ってくれるということだ。
つまり、給与よりも何よりその訪問看護ステーションのやり方がおもしろければ看護師は自然に集まってくるということであろう。

マグネット訪問看護ステーション
 そういう自然に訪問看護師が集まる訪問看護ステーションが少なくない。そういうステーションのことを紹介する『本』を、若い訪問看護師たちと作成中。春には出版予定。その時点で詳しく紹介させていただきます。
「訪問看護師が集まらない」ということは、おもしろい運営になっていないのかもしれないですね。
 どういうことがおもしろいのか・・・・・。またそのうちいっしょに考えましょう。