介護関連集会
介護関連集会 7月5日分
このごろ、介護職の確保についての集会が多数開催されています。たとえば老人保健施設関連主催で、日比谷野外音楽堂で全国から3000人が集まり、国会議員が多数参加した集会。また東京都社会福祉協議会が企画しての1200人の集会。「高齢社会をよくする女性の会」が、介護職の給与を一律3万アップするようにという署名を短期間に10数万筆集めて、集会ももち、国会に働きかけ、そのことも大きな力になって法律ができました。介護の受け手側の大きな動きとともに、介護職、あるいは介護関連の事業者も社会・国会に向けて声をあげています。
そして、国会で「介護従事者等の人材確保のための介護従事者等の処遇改善に関する法律」が平成20年5月28日に採択されました。
第5回全都ヘルパー集会に参加
そんな中で、先日、東京都内を中心にしたヘルパー集会が開かれ会場いっぱいの参加者で活発な論議がされました。私は、そのシンポジウムのコーデネーターとしての参加でした。
都内のヘルパー(特に在宅、訪問介護)の過酷といえる実態が報告され、『許すな!介護崩壊 介護に夢と誇りを』と、労働環境の改善は当然としながらも、専門職としてのやりがいを持てるようにどうすればいいか、などについて意見が出された。
シンポジストとして、厚生労働省の担当官が現場の意見をしっかりと受け止めるとして参加し、その法律の具体化についての厚生労働省の考えを示しました。また、東京の訪問介護の事業所の実態を詳細に報告され、さらにホームヘルパー全国連絡会の方からは全国的な動きも含めて、胸が痛む報告がなされました。
ヘルパーの報酬は絶対に上げなければならない、しかし・・・
たっぷりと討論の時間をとったところ、10数人の方からの質問意見用紙が届き、それについて討論しました。主には、来年4月の介護報酬改定についての意見、生活援助の報酬の引き上げ、サービス提供責任者や介護福祉士の評価、直行直帰について、特定事業所の具体的な問題点と解決策案・・・。活発でした。どこをどう報酬を引き上げるのかはこの秋からの検討だそうですが、このままでは介護保険はつぶれます。介護職不足のために。
しかし、社会保障費の縮小という大前提がある以上、もし介護職の給料を引き上げようとすると、どれかのサービスが引き下がることになります。また、介護報酬改定で訪問介護など上がるような状況になると、そのことが利用者の利用料のアップ、あるいは国民の保険料アップになってしまうという構造なのです。そのことそのものが、現在の日本の状況では大問題です。
ヘルパー・介護職の報酬・給料は絶対に上げなければならない。しかし、その分の経済的な負担をどこがするのか・・・。このことの議論、さらにアイデアが必要!
毎日のようにマスコミでも様々に報じられています。誰もが介護不安があります。絶対に質の高い介護職が必要なのです。しかしこのままでは・・・。
法律の内容についてや、さらに財源論についても議論したいところですが、又の機会に。これから、秋にむけて次の介護報酬改定の山場です。もっともっと大々的にあちこちで集会も開き、介護を行う側も受ける側も考え声を上げましょう!