千住介護福祉専門学校
千住介護福祉専門学校の『公開講座』 8月5日分
先日、千住介護福祉学校主催で公開講座が催されました。千住介護福祉学校は、私が属する健和会やすこやか福祉会など同じような志(地域住民の立場に立った保健・医療・福祉を実践していこう)を持つ医療法人・社会福祉法人・株式会社などのグループが主体的に学校法人を作り介護職養成学校を開校したものです。介護職希望者の大幅な減少で、「閉校が相次ぐ中で、運営が難しいこの時期にどうして開校するのか」といわれながら開校したものです。答えは、「こういう時期だからこそ、本物のプロの介護職養成を!」です。たくさんの方々の寄付で開校できました。ありがとうございました。
今年度3回開催の市民向け『公開講座』
さて、一般市民・高校生・他の介護学校学生向けの『公開講座』を、今年度3回行われる予定で、第1回目を、国立人口問題・社会保障研究所所長の京極高宣先生に『介護職のゆくえ・・・介護福祉士制度に直接かかわった本人に聞く』という企画でした。1987年の「社会福祉士法・介護福祉士法」制定前の実際の生の話や今後の介護福祉士の資格や待遇アップについての見通しなどを1時間の講演でお聞きしました。その後、校長である増子忠道先生と私、宮崎和加子が加わって鼎談をしました。またその後の会場の皆さんとの討論でも活発でした。
・ 「介護福祉士」という国家資格ができたのは、ある意味では偶然。斉藤十朗氏が大臣のときに、諸事情があって「社会福祉士」と「介護福祉士」が法制化された。最初は2つの団体が反対したが、それはOKになった。
・ 国会で介護職の待遇に関する法律が可決され、その対策が講じられている。
・ 現在の介護職をめぐる状況は、いわば、『一時的な北風、というよりは雪の時代』。必ず暖かい日差しが射す。その方向に向いてきた。ただし、静観してもそうならない。闘わないと。
などという講演があり、その後はたくさんの質問・意見・要望でした。
・専門職としての介護福祉士を法制化したのに、どうして介護保険スタート時の介護報酬の単価(介護職の人件費)を非常に低く設定したのか
・国家試験が義務付けられるが、そうなると介護福祉士という資格の人への評価(給料を上げる)はどうなるか。
・ 来年の介護報酬改定で本当に介護職の給料がアップする方向になるのか
・ 学生の方からは、テレビを見ていたらインドネシアの介護職の話が出てきたが、そこでは介護は家族が行うのが当たり前だというけれど、本当は、介護は家族が行うのがよいのか、介護職が行うのがよいのでしょうか。
など、あっという間に時間が過ぎました。書ききれません。おもしろかったです。
次回は、私、宮崎和加子の『私が見てきた世界の介護・看護』
私が一番初めに日本以外の国の看護介護の視察に行ったのは、1980年(24歳)の時で、イギリス・スウエーデン・ユーゴスラビアでした。その後、1993年以降、さまざまな国に行きました。(もちろん、自分のお金で)ヨーロッパ・アメリカ・オーストラリア・アジア諸国など全部で10カ国くらいでしょうか。各国の医療福祉システムを勉強し、そして実際の現場で看護師やヘルパーに同行してその仕事ぶりを見学させていただき、その後討論するということを行ってきました。
そのことを通して、私なりの「看護」と「介護」、「看護職」と「介護職」の関係についての考えがあります。また、新たな提案もあります。
そんなことを、たくさんの現場のスライドをご覧いただきながらいっしょに討論できればと思います。どうぞおいでください。
日時:2008年9月27日(土)14:00~
場所:千住介護福祉専門学校 足立区千住仲町14-4 tel 0120-114-294
詳しくはホームページ 千住介護福祉専門学校 を。
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職員集会で、人材確保などケチな事を考えているわけではない、というお話を聞き感銘をうけました。日本の介護の未来を担う人を育る心意気・・・・凄いというか、好きですね。