博多で夜遊び

博多で夜遊び            2015年2月5日分

 『夜遊び』というヒビキを私は大好き。何だかあやしげでいいですよね。大した夜遊びはできないタチなのに、見栄張って楽しむんです。

屋台のラーメン
 先日、土曜日の朝からの講演のために、金曜日の夜に博多入りしました。空腹だったので、せっかくなので屋台でラーメンを食べたいとホテルの人から教えていただいて、屋台に向かいました。屋台にはびっしりと客が座っていました。“繁盛だなあ”と思ってうろうろしていたら、お店の人が『一つ空けますのでどうぞ入ってください』と。
 座って、ビールとおつまみとラーメンを注文して待っていたら、隣に座っていた女性が話しかけてくれた。30歳半ばで夜のお仕事をしているふうで、小太りで足の刺青が見事で気さくな方でした。
「初めてですか」
「そうなんです。博多ラーメンが食べたくて」
「おねえさん、どこから来たんですか」
「東京です。1泊だけです」
「この刺青、びっくりしたでしょう。若い時に入れたの。でも私、全然後悔していないのよ」
「そうですか」
その後、いろいろおしゃべりしていたら
「これから、私、もう一軒、中州のいい店に行くんだけど、いっしょにいきます?」
と誘われました。

中州へ同行
中州というところがどういうところかも知らない私は、一瞬どうしようかなと考えたのですが、“まあいいか。知らない地で、どんなところに連れて行ってくれるのか、いってみよう”と。
「連れて行ってもらおうかな。だけどあやしげなところではないの? 危ないところじゃないの? 多額のお金がかかるところじゃないの?」
「そんなことはまったくないわよ。私を見ればわかるでしょ。○○円は必要だけど大丈夫?」
「そのくらいなら、何とかOKよ。私、そもそもお金をそんなに持っていないよ」
「健全なところよ」
と、かなり酔っぱらっておっしゃる。
“世界中のさまざまなところを旅行している私としては、・・・・・といろいろと考えた結果、タクシーに乗って同行することにしました。

おしゃれなバー
 玄関を見て、あるいは中に入った様子で、場合によってはすぐに帰ろうと思ってついて行ったら、玄関は派手ではないバー。中に入ったら広くて清潔そうで若い男女3人(きちんとした服装)がカウンターに。
「この方に連れてきていただいたんですが、ここは、あやしいところ?」
カウンター越しに、3人とも笑って
「ここは全くあやしいところではないですよ。どうぞごゆっくり。歌でも歌ってください」
周囲をみたら、特大の画面のカラオケが・・・・・・。
「まあ、大きな画面ね。では・・・」
と、久々にマイクを持って歌いまくった。若者たちも歌った。楽しかった。

「よく、ついていくわね」と
 この話を友人に話したら、「あなた、知らない人によくついていくわね。私なら絶対同行しないわ。何かあったらどうするの」と言われました。
それに対する私の答えは、次のようです。
・ちゃんと相手の人を見て(判断して)いるわよ。誰にでもついていくわけではないわよ。
・自分の知らないところ、知らない人に出会うのは基本的に楽しいよ。でないと狭い自分の殻に中だけの世界にいることになってしまうよ。
・楽しかったよ。博多に行ったら行く店が増えたよ。

博多ラーメンもおいしかったし、わくわく感が何ともいえなかった。