和服でインドネシアの結婚式に

和服でインドネシアの結婚式に   11月15日分

先日、3回目のインドネシア訪問をしました。今回はジャカルタのみ。主な目的は、EPA看護師同士の結婚式に出席することと、国家試験が不合格で帰国した候補者たちに久し振りに会うこと、病院・施設視察など。

1年中真夏の国
 空港に着いた第一の感想は、「やはり赤道直下の一年中真夏の国だなあ。もやっと空気が暑い」ということ。それなのに、バイクに乗っている人は長袖の厚いジャンパーを着ているし、デパートに行ったらセーターや毛皮付きのコートも売っている。室内の冷房が効いているからかなあなどと首を傾げながらウオッチングしてきた。
 食べ物は、みなさんよく知っている「ナシゴレン(チャーハン・焼き飯)」「ミーゴレン(焼きそば)」や南国の果物など豊富でおいしい。
 もっともこたえたのは、『渋滞』。どの道も大渋滞。思ったように移動ができない。世界で4番目に人口が多い国(2億2千万人)でジャカルタがその首都なのに、鉄道の整備はほとんどされていない。私たちが見ていて路線バスも見当たらない。もっとも小型バスはあるようだが、どこ行きなのかも良くわからず、旅行者などはとても利用できそうにない。

和服で結婚式に参加
 真夏の国で和服を着るのは暑くてどうかと思ったが、何としても和服で出席しようと重い荷物を持参しました。6人で出席したが、私ともう一人、二人で着物を着ることにしました。着物を持参するのはそう難しいことではないのですが、着付けが問題! 同行者には着付けができる人がいませんでした。それで出しゃばりの私は「やっぱり私がやるしかない」と超多忙の中、着付けの復習に出かけました。私は独身の頃に少々着付けを習ったことがあり、自分ではある程度着ることができるが、もう一人のAさんは中振袖でオタイコ結びではなく、華やかな帯を結ぶことになるから、復習が必要だったんです。行きつけのスナックのママが着付けの先生なので、スナックに持ち込んでモデルになる人も手伝ってもらい教えていただきました。超簡単に結べる方法を教わって習得し、当日もとてもうまく着付けることができた!
 Aさんは、若くてきれいな人。Aさんは艶やかで華やかな御所車の刺繍の橙・桃色を基盤にした着物で実に美しく出来上がりました。お人形のよう。私は、紺色地に花柄をあしらったもの。二人で歩くととっても華やか!!
 
国際交流
結婚する二人ともクリスチャンなので教会での結婚式で、その後、大きな会場でパーテイ。和服姿で教会に入ったら、みんなの視線が集まりました。神父さんまで私たちを紹介し、たぶん「みなさん、見てください。日本からお祝いに駆けつけてくれました」といっているようでした。(言葉がわからないので)その後のパーテイでも、花道のようになっていてそこを和服姿で歩いたら、み~んながジロジロと見て、「写真をいっしょに撮ってもいいですか」などと声をかけられました。
恥ずかしかったけれどとてもうれしかった。どうして、和服で出席したかというと、特別な理由はないんだけれど、「日本からお祝いに来ている」ということを示すのには、和服が一番だと思ったこと。和服は一目瞭然。(結婚式・パーテイではあいさつは皆無)
それに、日本のきれいな着物をインドネシアの人たちに見ていただきたいなあと思ったんです。暑い国だから重ね着の和服などおおよそ縁がないし、たぶん実物はあまり見る機会がないだろうと思い、とにかく見ていただきたかった・・・。
 結婚した二人がEPA看護師同士(二人とも国家試験に合格した)。日本という国とご縁があったし、日本という国がいい国だしインドネシアと仲良くしていきたいという意味を込めた和服姿だが、これが『国際交流』ということなのではないかなあと思いました。