国際結婚!? 

国際結婚!?    7月15日分

 2月25日の、このブログでうれしい話があると予告しましたが、先日結婚を祝う会が行われたのです。その模様をちょっとご紹介。

 みなさん覚えていらっしゃるでしょうか。EPAインドネシアからの第一陣来日(2008年8月来日)で、昨年の看護師国家試験で見事合格した二人のこと。新潟県の三之町病院に就職し、周囲のすばらしい支援で合格したリアさんとフェルナンデス君。ガルーダ・サポーターズのニュースでもたびたび登場する人たち。そのフェルナンデス君とガルーダ・サポーターズの事務局を手伝ってくれている岩田直子さんが結婚したんです。出会って意識してからあっという間の結婚です。

私『おせっかいおばはん』?!
 意識しておせっかいのキューピット役をしたわけではないのですが、結果的につなぎ役になったかなという話。昨年秋にフェルナンデス君とおしゃべりしているうちに、名前も知らず話をしたこともほとんどない直子さんと「ゆっくり話してみたい」という相談を受け、そしてそれをつないだだけ。直子さんは国際キリスト教大学卒業で、国際派の人。現在は、東京の在宅療養支援診療所(柳原ホームケア診療所)の事務長。どちらもとっても素敵な人間! フェルナンデス君に「あなた、目が高い! あの人は素敵な人。ダメモトで頑張ってアプローチしてみて」といったのだった。それからどうなったのか・・・。
 実は、その後『おせっかいおばはん』役をやってしまったのです。なんとなく二人が仲良くなったようだと察知した私は、同じく応援したいと思っていた館石宗隆さん(ガルーダ・サポーターズ監事:現札幌市役所部長:元厚生労働省認知症対策室)と、「おせっかいしよう」と企んだ。二人を食事に誘って、どうなっているのかを聞いて、何なら肩押ししようと。そして2月に二人と会ってみたら、なんとおせっかいは必要なく、もう結婚を決めているというのであった! だったら、みんなで会費制で祝う会をやろうと、その時に日程と実行委員長(館石さん)が決まったのだった。

すばらしい三之町病院

 ただ、心配事が一つあった。それはフェルナンデス君はまだ合格したばかりで新潟に住んでいる。直子さんは東京。さてどうするか・・・。私たちは別居結婚を勧めた。フェルナンデス君は、三之町病院で育ててもらったのだから、もう少し恩返しも含めて一生懸命働いたほうがいい。直子さんも要職を勤めているので辞めないほうがいい。そのうちいっしょに暮らすことにして、まずは別居結婚をして、それから考えようと。
 その日は、それで別れたが、その後のことを聞いて驚いた。「三之町病院の院長先生が、そういう話なら、4月から東京で働いていっしょに暮らしたほうがいい。4月の新人受け入れプログラムに入れてもらい、新しい病院で研修を受けて、きちんと働けるようにした方がいい」といってくださったのだそうだ。なんと心が広く、本当の意味での国際貢献をなさる方なんだと感激してしまった! 自分の病院・施設の人手不足解消の一つの方法の試みとして外国人を受け入れているところもあると聞く中、こういう考えで受け入れてくださっている病院には心からすばらしいと思った。
 フェルナンデス君は、それから自分で働く病院を探し、現在は松戸市内の病院でバリバリ働いている。

にぎやかな結婚を祝う会
 会場は、AOTS東京研修センター。フェルナンデス君は、AOTS愛知研修センターで6ヶ月学んだ卒業生ということもあって、全面的にご協力いただき、インドネシア料理のステキな会になった。EPA候補者の仲間も多数出席し、出し物も国際色豊かだった。インドネシアからいらしてくださったご両親も拍手喝さい。自ら飛び入りで生のピアノ演奏でインドネシアの歌をご披露してくださったり、インドネシア第2国歌といわれるほど浸透している『心の友』(五輪真弓)を日本語で歌ってくださった。
 あでやかな振袖姿の直子さんと、紋付袴姿のフェルナンデスは、何とも愛らしく、みんなを幸せにしてくれた。
 帰りがけ、参加したみんなが「いい会だったね」「フェルナンデスさんてすばらしい人だね」「国際結婚だからと特殊にみていたけど、そんなことないね。人間はいっしょだね」「外国の人がとても近く感じられるようになった」などと声をかけてくれた。

 
 心温まるひと時だった。いろいろな意味で日本の将来を考える大事な場だったと思う。
 とにかく、おめでとう !

付)あいさつの中で、EPA来日候補者同士の結婚予定の発表もあった。秋にインドネシアで結婚式を挙げるとのこと。ガルーダ・サポーターズの私たちもよければ出席を! といってくださった。一度は出席してみたいと思っていたインドネシアの結婚式。だって友達の友達、その友達も出席してすごい人数があつまるという参加費なしのインドネシアの結婚式だそうだ。数人で和服姿で出席しようと楽しんでいる。