在日フィリピン人介護士協会
在日フィリピン人介護士協会 7月25日分
インドネシアやフィリピンとのご縁が多いこのごろです。つい先日は、在日フィリピン人介護士協会(LFCAJ・・・Licensed Filipino Caregivers Association in Japan)の発足2周年の集いに参加させていただきました。そういう会があることを知ったのは今年の2月ころです。
170人の会員
関東周辺で働く在日フィリピン人介護職(ヘルパー2級などの資格を持った人々)が170名ほど会員となっている会です。日本人の男性と結婚し日本語も上手で介護職として活躍している方々です。
私は、外国人介護職・看護職の就労問題の講師を頼まれたときには、なるべくこの会の方にも来ていただいて挨拶や実情などを話してもらうようにしようとしています。どういう人なのかを実際に会っていただいて知り合うことがとても大事だと思うからです。
日本の人のための介護をしたい 介護福祉士の資格ととりたい
ご本人たちの何人かの挨拶は、心に響く言葉でした。それほど上手ではない日本語ですが、『日本の人の介護を一生懸命行います。任せてください』『勉強して介護福祉士の資格をとりたいです』『EPAでフィリピンから早く介護職が来て日本でいっしょに働けるようになることを望んでいます』
自信を持って「日本人が、要介護になっても心地よく暮らせるように、明るく頑張ります」といわれると、なんだかほっとするような気持ちになりました。“たいへん、たいへん”という現場の声をきくことが多く、こういう言葉を久々に聞いて、正直、頼もしいという印象でした。
支える人がたくさんいる
この会には、この方々を支えるマスコミ・諸団体のたくさんの人が参加していました。フィリピン大使館の方々も出席していました。英語と日本語が入り乱れた会話です。
この会に参加して、つい先日訪問したインドネシアのことを思い浮かべました。フィリピンの方を支える基盤が一定程度あるが、インドネシアの看護師・介護職がもうすぐ来日するけれど誰がどうやって支えるのだろう?と心配になったのです。
新聞報道によると、諸学国から日本に在留している人は全体で約215万人。1位中国(60万人)、2位韓国・朝鮮(59万人)、3位ブラジル(31万人)、4位フィリピン(20万人)、5位ペルー(6万人)・・・9位インドネシア(2万人)。日本と縁があるインドネシア人はフィリピンの10分の1です。また片言でも英語でのコミュニケーションができないことも心配の1つです。
来日するインドネシアの看護師・介護職を支える何かを作らなければならないのではないかと思っているところです。
新たな人の輪に触れて知り合いが増え、また勉強になったのですが、どうしても抵抗感があるのが、『ケアギバー caregiver』という名称・訳語です。このことはまたいつか論議しましょう。