地域完結型看護リーダー
地域完結型看護リーダー
群馬大学から講師依頼があった。その資料を見て驚いた。『課題解決型高度医療人材養成プログラム【群馬一丸で育てる地域完結型看護リーダー】事業』というもの。
大学が訪問看護など地域での看護活動の推進ための講演会を企画
昨年は、香川大学からも依頼があったが、大学が地域の訪問看護ステーション対象に、あるいは大学病院の看護職も含めた幅広い対象に、訪問看護の推進の事業として講演会などを企画しているのです。
特に今回の群馬大学の場合は、『課題解決型高度医療人材養成プログラム【群馬一丸で育てる地域完結型看護リーダー】事業』というもの見て、時代は変化しているなあと実感しました。文部科学省関連予算で「課題解決型高度医療人材養成プログラム」というのがあるのでしょうか。全国の大学66か所が手上げして、6大学が選ばれたそうで、その一つに群馬大学のこの企画が採用されたとのこと。
時代の変化を見据えて国全体が進めている「地域包括ケア」-病院完結型から地域完結型への変換―、-治す医療から生活支援の寄り添う医療への変換―を行政も大学という教育の場でもどんどん変化して取り組むものなのですね。長年、訪問看護の推進の取り組みをしてきたものとしては、感慨深い。
大学が取り組む意識的な取り組み
群馬大学主催の講演会の講師として伺って、いろいろなことが勉強になりました。まず、多様な方々が講演に参加してくださったこと。訪問看護の現場の職員が参加しやすいようにと仕事終了時からの開始(18:00スタート)でもちろん県内の訪問看護ステーションのみなさん、大学教員の方々(看護関連だけでなく)、学生、近隣の大学病院の看護部長(副院長?)はじめ、病院の看護師など、私から見ると実に多様。なかなか顔を合わせる機会が少ない方々が集まってくださった。
勉強になったことももう一つは、大学の教員の方々の“団結力”を知ったこと。全国のさまざまなところに顔を出す機会がありますが、今回の群馬大学に伺ってまず感じたのが、教員の方々の“団結力”とでも呼ぶのでしょうか、そういう力なのです。外部からは内情はよくわかりませんが、今回は教育関係者の皆さんがとても“いい感じ”でつながっているように感じました。簡単な言葉で表現すれば、外から見て『仲がいい』です。「群馬一丸となって育てる地域完結型リーダー」の意気込みが伝わってくるのです。
どんなリーダーか
育てるという地域完結型リーダー像はどういうものか。それはこれからの課題だと思う。単純な像ではないでしょう。教育の場でも行政も職能団体でも、もちろん現場でも多様に絡み合って作り上げていくのだろうと思います。
そういう場に呼んでいただき光栄です。私なりに一生懸命伝えていきたいと思います。