山登り
山登り 8月15日分
“ブログを書かなければ”と、気持ちはあせっているのに中々パソコンに向かわず、オリンピックを見てしまう毎日です。オリンピックは感動の場面がいくつもありますね。どきどきしながら自分のことのように見入ってしまいます。みなさんいかがですか?
白馬岳の雪渓登り
一昨日、白馬岳の雪渓付近で事故があり何人か亡くなられました。気候の変動も影響してあういう事故になったのでしょうか。亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
私は、あの白馬岳の雪渓には忘れられない思い出があります。それは、私が始めて山に登ったのが白馬岳、それも雪渓を登るコースだったからです。
私が山登りを始めたのは、21歳の時で、看護師として柳原病院に就職したときに若い仲間(栄養士・レントゲン技師・検査技師など)が誘ってくれたのです。私は自分が山に登れるものなのかどうかわからなくて自信がなかったのですが、「大丈夫よ、なんとかなるよ」というみんなの励ましで登ることにしたのはいいのですが、それがいきなり「白馬岳(2,933m)」なのです。頑張って登りましたが、体力にそれほど自信のない私は、あの雪渓の最後のほうでつらくてつらくて、登るのを止めたいと思いました。「どうして登ったのだろう」「どうして自分はこうも安直に挑戦してしまうのだろうか」「でも、みんなに悪いから歩けないといえない」「・・・」と思いつつ、ゆっくりですが登り続けたのです。上を見ないで、足元だけを見て、10歩ずつを目途に・・・。そしたら、頂上に着いたんです! 感激でした! 忘れられない感動! 結婚前に、谷川岳などいくつか登りました。
恒例になった夏山登山
25歳で結婚、26歳から子どもを3人産んで育児の期間は山は忘れていました。でも、たまたま夫が山登りが好きな人だったこともあり、子育てが一段落した1996年から家族での山登りが始まりました。またいきなり北アルプスからです。
それ以降毎年夏山に登り続け、時には、春には芽吹きの山、秋には紅葉と楽しんできました。再度家族で登った白馬岳では、幻想的なブロッケン現象を見ることができ、また木曽駒ヶ岳での空全体の素晴らしい朝焼けとご来光、雨の中の登りの後の紺碧の空のもと穂高、魅惑的な北海道の雌阿寒岳・・・。登山後の温泉も楽しみの一つです。
途中から、深田久弥の百名山を意識し、わが家の壁には百名山が書いてある大きなのれんが貼ってあり、登った山にはその山のバッヂをつけていくことが楽しみになりました。現在38個のバッヂがついています。
今年も挑戦
一昨年の夏に、北アルプスの槍ヶ岳(3,180m)に登りました。家族・友人など5人で2泊3日で子どもたちに荷物を背負ってもらいながらの登頂だったのですが、感動的な登山でした! 天気は最高! 山は最高! 体調OK! 長い間山登りをしてきましたが、「もう山には登らなくてもいい」というほど満足し登り収めと思いました。
なのに、今年も山に挑戦してしまいました。「西のほうも山には登ったことがないので、今年は西」と考え、九州の山です。それも欲張って2つの山。開聞岳と霧島山です。どちらもそう高くはないのですが、なかなかきつかったです。特に、開聞岳。年齢も関係するのでしょう、体力維持のための何かを継続しないとあっという間に体力が落ちていくことを実感します。階段を登っても息切れがするなどと常日頃冗談交じりに言っているのに、まだ山に登れるかしらと心配はありましたが、だめになったらそこから引き返せばいいんだからと登りました。
開聞岳は、薩摩半島最南端のきれいな円錐形の山。北海道の利尻岳もそうですが、海からそのまま直接三角形の山になるのです。素晴らしい山で、登ってみたい!と思ってしまいます。922mの山で2合目から頂上まで標高差800mを登る。雑木林のムンムンする中を登る。頂上は見えない。時々の眺望の真下は海。雲がかかっていて種子島・屋久島は見えませんでした。
眺望のよい高山歩きは涼しいし、岩と真っ青の空と榛松の緑と高山植物でワクワクしながらの登山。しかし、今回の山は暑いし・・・。「もう止めようか。引き返そうか」とつい言葉が出てしまいました。
「どうして山に登るのだろうね。何のために? 誰のためにもならないのに・・・。すぐ降りてくるのに・・・」こんな会話をしながら。
どうして登るのだろう どうして挑戦するのだろう
この問いは、ずっと続いています。この問いは、オリンピックを見ていても同じです。本の原稿を書いていても同じです。
途中であきらめずに、開聞岳に登りきりました! 山頂に着いたときの気持ちは登ったものにしかわからないものでしょう。説明できません! 何ともいえない気持ちです!
登り3時間、降り2時間、途中休憩を含め、往復6時間の今年の山登りでした。
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レクイエムなのですが、前半は軽快な曲で山登りには最高です。
ブラスバンドでパーカッションをやっていたとき、コーラス部の“効果音”としてシンバルでステージ参加。
「吹雪、吹雪、吹雪、吹雪ーっ」「ジャン!」。青春の思い出のひとつです。