心温まるインドネシアの結婚式
心温まるインドネシアの結婚式 11月25日分
前回に引き続き、インドネシアでの結婚式のこと。
花嫁のお化粧
新郎新婦は、スーツと白いウェデングドレスで、とっても素敵でした。新婦はとてもチャーミングな人。どんな顔に仕上がっているかなあと楽しみにしていました。近くに行って新婦の顔を見てビックリ! とても美しいんだけど、もともとどういう顔の人だっけ? と思うようなお化粧でした。すごいつけまつげと独特のお化粧。そういえば髪型も独特・・・。そうそうスカルノ大統領夫人のデビ夫人のようでした。美しく高貴・・・。
耳打ち
結婚式は順調に進んだようです。朝8時30分開始。日本の結婚式だとせいぜい30分~1時間。そんなもんかなあと思っても中々終わらない。冷房もない教会の中で神父さんのお話がなが~い。冗談交じりのお話。結局2時間以上かかり、その後みんなで記念撮影などをしていたらもう11時。次の会場にいかないと間に合わない。(通常はもっと短いとのこと)
インドネシア語なので、何を話しているのかわからない結婚式だったのですが、ところどころわかりました。新郎新婦のご両親4人が前に並び、そこに二人が4人一人ひとりとハグし(抱き合い)、親たちが新郎新婦の耳元で何かを伝えているのです。そうすると、新婦の目から涙がこぼれてきます。ゆっくりと時間をかけてその時間を大事にしているのです。育ててくれた両親からのメッセージを聞き、そして新しく親になる人からのメッセージを聞く・・・。その光景がとても美しかった! 形ではなく独自の心の声を直接的に伝えることが素晴らしいと思いました。
プログラムのない結婚パーテイ
パーテイ会場に着いた私たちは驚きました。その人数の多さとEPA候補者で来日していて帰国した見慣れた顔の人たちがたくさんいたからです。久々の再会大騒ぎです。
新郎新婦も到着し、パーテイが始まりました。司会の女性はいましたが、「始まります」といっただけです。ビール大好きな私は乾杯があるのかと思ったら、乾杯どころかアルコール類もソフトドリンクもありません。常温の水がコップにつがれておいてあるだけです。料理はおいしくたくさんありました。結婚する二人はクリスチャンだからアルコールはOKだから出てくるのかなあと思ったのですが、イスラム教徒が8割以上の国ということもあってか、水分は水だけでした。
ちょっと高めのひな壇に、結婚した二人とその両隣に二組の両親の合計6人が座っています。開始と同時に列を作って左側から次々とひな壇に上がり、一人ひとりが6人に握手しながら一言のお祝いのメッセージを伝え、右側から降りていきます。その数400人くらいかなあ~。急がず、ゆっくりと進んでいきます。会場は、食べながらおしゃべり(コミュニケーション)です。
ジャカルタ在住で案内してくださった日本の方が、「こちらの結婚式はなにもありませんよ、あいさつなども・・・」といっていたことがやっとわかりました。新郎新婦のあいさつもないのですから・・・。また、うわさで聞いた知らない人も“友人の友人の友人も参加する”ということについては把握できませんでしたが、多数の人の参加は確かでした。
直接顔を合わせ、お祝いの言葉を
インドネシアでの結婚式に参加させていただきて思ったことは、結婚する二人と周囲のみんなが直接それぞれの言葉で会話することを大事にしていることに心温まり、心地良さを感じたことでした。
インドネシアの伝統的な衣装『クバヤ』を着ている女性も多く、その豪華さ、刺繍の美しさに見とれてしまいました。機会があれば私も『クバヤ』を着てみたいと思いました。