満開の桜に大雪

満開の桜に大雪         2013年4月25日分

4月20(土)と21日(日)は、福島県訪問看護ステーション連絡協議会の皆さんといっしょに過ごしました。とっても楽しい2日間でした。

総会・講演会
 4月20(土)午前は総会だったそうで、午後は講演会でした。全国訪問看護事業協会常任理事の上野桂子さんの講演「訪問看護支援事業について」と私の講演「地域包括ケアと訪問看護のこれから」というものでした。
 私は、「地域包括ケア」の意味すること、さらにこれからの在宅ケアの方向性についてなど全国の実践例をたくさん交えてお話しさせていただきました。みなさん、“真剣”でした。

夜の懇親会
 夜は、昼と打って変わってなんとにぎやかな宴会ことか・・・。実は会場は、磐梯熱海温泉の旅館で泊まり込みの研修会だったのです。郡山はもう桜が散っていましたが、磐梯熱海温泉は桜が見事に満開!! 日頃の疲れを癒し、職場から離れて仲間のみんなとわいわい遊ぶ会に私たちも仲間入りさせていただきました。ユニークな自己紹介、ゲーム・・・。おいしかったし、楽しかった・・・。
 福島県の訪問看護ステーションの皆さんとは以前から親しくさせていただいていたのですが、特に親密になったのは、3・11からです。全国訪問看護事業協会の支援活動として相馬・南相馬・いわきなど被災地に何度か伺い、訪問看護ステーションのみなさんとお会いしていたのでした。涙ながらの再会もありました。ちょうど2年前の今頃に伺ったのです。

二次会
 宴会終了後、入浴後の浴衣のまま一室に集まっておしゃべりが始まりました。まあよくしゃべること・・・しゃべること・・・。ある訪問看護師さんがこう言いました。
「私、先日こんなことがあったんです。震災・原発事故後2年の今になってはじめて『震災前の生活に戻りたい』と思って言葉にできたんです。この2年間、そんなことは思ってはいけない。前を向かなければならないと思い続けてきたんでしょうね。ふと、『震災前の生活に戻りたい』という気持ちを素直に受け入れて言葉にできたんです。そしてしみじみ泣いたんです」自分でも不思議な変化です。と。
 他の方も、あの震災のこと・原発事故のことを涙ながらに語り続けていました。
 何も終わっていない! とつくづく思い涙があふれました。

だけどね!
 しんみりするお話の中で、ある人がこう言いました。「そんなこと言ったって、目に見えない敵と闘うのは大変。今目の前にいる病気や要介護の方々を明るく支援していきましょうよ」と。気の毒がられるのはイヤ。みなさんたくましく日々を過ごしていますよ。いっしょに飲んでしゃべって歌って・・・。

翌日、大雪
 翌日、外を見てびっくり!! 雪景色。それも大雪。昨日見た満開の桜に花の上に雪が積もっているのです!!  ヘエーイ・・・ なかなか看ることができない景色を見て、リフレッシュして帰ってきました。