看・介 国家試験発表

看・介 国家試験発表    3月15日分

 2008年8月にはじめて来日したインドネシアの看護師・介護福祉士候補者。あれから4年目である。2009年6月に発足した『ガルーダ・サポーターズ』ももうじき3周年となる。
 国家試験にどれだけ合格するのか? 国家試験が不合格なら本当に本国に帰国させるのか? など、さまざまな意見があった。翌年にはフィリピンからの候補者も来日し、これからベトナムからも来日する。
 それぞれの国とのEPA協定の内容が違うので、イッパヒトカラゲで論ずるのには無理がある部分もある。ベトナムは、インドネシアとはかなり違う仕組みになりそうだ。

看護師国家試験の合格発表は、3月26日
 看護師国家試験は、今回で実質3回目。1回目の合格者は2名、昨年の2回目の合格者は15名だった。3年終了後合格点に達しなかった人は即帰国ということではなく、一定程度の点数以上で本人と受け入れ側の合意の下に、1年間の滞在延長・国家試験受験機会の保障となった。
 2012年の国家試験は、看護師候補者は184名(第2陣来日153名、滞在延長者27名、第一陣で帰国した4名)だそうだ。合格発表は3月26である。

介護福祉士国家試験は、今回がはじめて
 2008年に来日し、2009年1月に現場に入った第一陣のインドネシアの介護福祉士候補者は、今回始めての国家試験を受験した。この制度での初めての受験ということもあって、行政もマスコミもその合格率に注目している。受験したのは、94名。
さて、何人が合格するか・・・。うわさはいろいろだ。「かなり合格するのではないか」と予測している人もいるが、さて・・・。
介護福祉士は、1回しか受験チャンスがないことについての批判があったが、それは、一定の条件のもと、1年間の滞在延長が認められた。

今後
 厚生労働省で、国家試験のあり方の検討がなされており、母国語受験や試験時間延長など議論されている。
 ただ、大枠の仕組みの検討はまだできていない。EPA協定は簡単には変更できない仕組みになっているとのこと、「このままでは受け入れ施設などが少なく自然消滅になってしまうのではないか」「これからが本当にあり方の検討に入る時期だ」などなど、議論が尽きない。
 とりあえず、それらを左右する国家試験の結果発表がもう時期で、マスコミをにぎわすのではないかと思う。