肩押し
肩押し 2月5日分
たくさんの人に会う毎日です。「はじめまして」というと、「いいえ、宮崎さんとお会いするのはこれで3回目です」こういう会話が最近(たぶん前からそうなのですが)多いんです。相手の方に申し訳なく自分では悲しくなるんですが、どなただったのかを覚えていないことが少なくないんです。
たくさんの方に会う中で、「宮崎さん、川越博美先生はお元気ですか」とよく聞かれるんです。それはたぶん、数年前いっしょに全国の訪問看護の現場を行脚し、雑誌に連載し、そして『訪問看護元気化計画 ―現場からの15の提案』(医学書院)を出版したからだと思います。「元気ですよ」と答えますが、時々は本当に元気かどうかを確かめる電話もします。というよりはおしゃべり電話です。
そしたら、川越さんが「宮崎さん、そんなにみんなに聞かれるんだったら、ブログで書いたらどう、川越は元気ですって」というんです。みなさん、そういうことです。記録を塗り替えて元気に生きています。
独立して事業所立ち上げ
つい先日も、こんなおしゃべりをしました。
「川越さん、私たちは人の人生を変えているかもしれないよ」
「どうして?」
「あのね、こういう人がいたのよ。訪問看護ステーションの所長をしている男性の看護師に最近あったんだけれど、その法人を退職して自分で会社を立ち上げ、自分なりの事業所を立ちあげることにしたんだって」
「へーい、いいことじゃない」
「そうなんだけど、どうして独立して会社を立ち上げようと思ったのって聞いたらね、いろいろ理由はあるんだけれど、宮崎さんと川越さんのあの元気化計画の本を読んで、やっぱり自分で独立しようと決意したというのよ」
「へーい。責任を感じるね」
「うん。いつかは独立しようという気持ちがあったのが、あの本が肩押しの役割をしたというのよ、今やり始めようって。私最近、独立して訪問看護ステーションや他の事業を立ち上げようという看護師に何人か出会ったよ」
「責任を感じるけれど、いい肩押しじゃない。若い人(ばかりではなく、定年になったパワフルな看護師たちも)どんどん、自分たちで地域の中で『いい看護』を提供できる事業所を立ち上げるはいいことだと思うね」
看護師が立ち上げた事業所(訪問看護事業・有料老人ホーム・小規模多機能など)は、ちょっと違います。経営も考えますが、その前に内容の充実に身を投じる傾向があります。違った弱点もあるかもしれませんが、私は応援したくなります。新しい事業所を立ち上げたり、新しい動きをしたことなどどうぞお知らせください。全国の皆さんに伝える努力をします。