起業ナースの会発足のつどい
起業ナースの会発足のつどい 2014年2月5日分
看護師が自分で“業”を起こし、事業を始める人が増えている。一昔前までは、看護職が会社を立ち上げるとか社長になるなどということはほとんどなく、病院や医院に勤めていて、定年で辞めていることが多かった。それが事情が変わってきている。
事業の種類
事業の種類はいろいろだ。比較的早期から取り組んできたのは、認知症グループホームを立ち上げた看護師たちだと思う。精神病院や老人病院などで働いていた看護師たちが、「病院」と名のつくところに入院していた認知症の人たちがひどい扱いを受けていることに心を痛め、認知症の人たちが暮らすのに理想とする生活の場(制度にないもの)を作って、生活支援しようと立ち上がった。NPO法人や有限会社・株式会社を立ち上げで実践していった。2000年前からの取り組みだ。
その他、デイサービスや小規模多機能、有料老人ホームなどの事業を立ち上げている看護師もいる。
要するに、『医療』の世界では看護職が起業できることはほとんどない。(助産師が助産所を開設できることはある) 圧倒的に医師の指示のもとに医師が主体となった医療施設等雇用されて労働者として働くことになる。ところが、介護保険関連の事業は、看護師が起業・事業開設できることが多数ある。というよりは、医療ニーズが高い要介護者が多くなり、多死時代なりつつある今、看護職が事業を立ち上げることがとてもいいことではないかと思っている。
訪問看護ステーションを立ち上げる看護師たち
最近特に増えているのが、訪問看護師が自分で会社を立ち上げ、そして訪問看護ステーションを開設・運営する動きである。医療法人や社会福祉法人・医師会立・看護協会立など他の法人で訪問看護師として(あるいはその管理はとして)仕事をし、経験を積みこの業界のことを熟知した看護職が起業しているのである。経営者として、社長として未熟な部分はあるかもしれないが結構成功している。訪問看護ステーション(訪問看護事業)を基盤にして、デイサービスや有料老人ホーム、複合型サービスなどと事業展開しているナースも少なくない。
全国訪問看護時協会の調査では、稼働している全国の訪問看護ステーションが約6,800か所の内、医療法人立が4割弱(減っている)、その次は、民間営利法人が約3割となっている。その民間営利法人の代表(代表取締役・社長など)が看護職というのが、全体の半数であった。看護職が起業社長になっている人が非常に増えているということだ。
これは、看護業界でも目を見張る状況である。
『起業ナースの会』発足
成功しているナースもいるが、苦心しているナースもいる。そこで、相談・支援。相互研修その他種々の目的で横の連携を持つために『起業ナスの会』を作ろうと起業ナースたちが自ら主体的に動き出した。
具体的には、下記の通りである。
『起業ナースの会発足のつどい』―
-看護師だからできる起業のかたちー
日時:3月16日(日)14:00~18:00
場所:TKP東京駅前カンファレンスセンター
参加費:1万円(懇親会費含む)
内容:・起業ナースの会発足の経緯
・ワールドカフェ
(私はこうして起業した! 社長の楽しさと苦労 開業・運転資金など の経営に関してなど)
・懇親会
詳しくは、全国訪問看護事業協会のホームページをご覧ください。詳細のチラシや参加申し込み方法が載っています。