還暦の同級会

還暦の同級会        2015年8月15日分

 この夏に同級会があった。中学時代の同級生(3クラス、103名)のうち、51名が参加した。10年に一度くらいの頻度で開催される。今回は、ちょうど還暦の年なので、人生の区切りでの開催だ。
 中学時代の友人とは、中学時代からとても仲が良く、友人たちに会うのがとても楽しみだった。

話題は、退職、孫、趣味
 私も来年60歳になるのだが、最近の60歳前後の人はどんな話題なのか。どんなことを考えているのだろうか。
「来年3月で定年なんです。再就職でもう少し続けるんです」
「定年でもう仕事はなくなるんです。趣味もないし、これからどうしようかと不安です。何かいい方法はありませんか」
「今自分がやっていることは、孫の世話です。孫はかわいいものです」
「野菜つくりを始めたんです。他の趣味といってもねえ」

60歳から80数歳までの20数年
 今年発表の日本の平均寿命は、女性86.8歳、男性80.5歳。私の場合、これから27年ほど生きることになる。これまでの27年というと33歳からこれまでの年月だ。随分長い。その長い期間をどう過ごすのだろうか。私の同世代は、いまそのことに戸惑っているように見えた。まだまだ何でもできる力があるのに、することがない状態になるかもしれない。
 あらたなことを始めるには、お金と気力などが関係する。お金をかけないで趣味や講座などを受けて視野を広げ・楽しみを深める人もいる。ちょっとお金をかけて新たな資格取得に挑戦する人もいる。

定年になってから考えるのではなく
私の今の考えとしては、定年になってから考えるのではなく、50歳くらいになったら、自分の60歳から(70歳から)の生き方を想像し、想定して意識的に主体的にどう生きるかの準備をした方がいいと思う。定年になってから何かを始めるよりは、50歳から手を付けておく方がずっとおもしろい人生を送れる気がする。
高齢者に向かう身にとって、『老後』『余生』を生きるのではなく、別な人生を生きる(第2の人生といってもいいが)と思って、楽しく企画・計画した方がいいのではないだろうかと思う。

ただ、農業に従事している人、定年がなく生涯現役の仕事をしている人にとっては、“何を言っているんだ”と聞こえるかもしれないが・・・。“することがない”ことは不安であり、幸せなことはないと思う。