都市部における訪問介護を問う
都市部における訪問介護を問う 4月15日分
4月18日(土)14:00から綾瀬・プルミエで『都市部における訪問介護を問う』というシンポジウムがあります。主催は、東京・東部地域介護シンポジウム実行委員会です。
深刻化する“訪問介護”の人材不足
介護職の人材不足は、日本中誰でもが認識していることでしょう。その対策として特別法案が成立して、4月からの介護報酬改定で一応3%のアップとなったことは周知のことです。しかし、実際に介護職の給料がアップするかというとほとんどアップしないところが多い。事業所のこれまでの赤字補填がせいぜい・・・。
詳しい統計はよくわかりませんが、介護職の職場の中でも在宅生活を支える訪問介護(ホームヘルパー)の人材不足が深刻だと私は思います。
介護職が働く場は、①特養ホーム、②老人保健施設、③療養病床、④回復期リハビリテーション病院、⑤有料老人ホーム、⑥グループホーム、⑦小規模多機能居宅介護、⑧デイサービス・ケア、⑨訪問入浴、そして⑩訪問介護です。(もっとあるかと思いますが、とりあえず) 大まかに言えば、施設系とデイと在宅となるでしょうか。私は、その働く場と資格と年齢などに一定の傾向があると思います。施設系は、比較的若くて学校を卒業した人で、常勤採用率が高い。在宅は、熟年で非常勤雇用の傾向が強いというものです。最も厳しい条件なのは、訪問介護なのではないでしょうか。最近は、不況の影響もあり介護分野への就職希望が少し増えたとあちこちから聞こえますが、しかし、訪問介護に関しては、人材不足状況は変わらないようです。
都市部の特性
では、都市部とそれ以外とでは訪問介護をめぐる状況はどう違うのでしょうか? 膨大な人口をかかえ、その上介護施設が地方に比べると圧倒的に少ない都市部で在宅生活を支える訪問介護には、どんな課題が山積しているのでしょうか? また、直行直帰というスタイルの仕事の仕方にも大きな問題があります。そして、非常勤雇用といっても登録型雇用とでもいうのでしょうか、働く側から見ると種々の問題だらけです。訪問による移動時間や記録時間が労働時間とみなされないということもまだまだ続いているようです。働いている介護職も大変な状況ですが、雇用している事業者(会社など)も決して経営的にも運営も楽ではない。こんな状況では、いい介護が提供できるわけがないという実情が・・・。
そういう問題意識でシンポジウムが開催されます。もっともっとリアルに現場の実情が報告されるとい思います。シンポジストに厚生労働省の課長補佐の方も講演と同時にいっしょに討論してくださることになっています。どうぞたくさんの方の参加を! 私がコーデイネーターをさせていただきます。下記参照。
ガルーダ便り もうすぐ、ホームページが立ち上がる予定です。そちらに詳しくのりますが、みなさんぜひ、手帳に書き込んで参加していただきたい企画があります。6月14日(日)午後、JAIKA地球広場で、ガルーダ・サポーターズ設立の集いを行います。多様な企画をします。
『都市部における訪問介護を問う』
日時:4月18日(土)14:00~16:30
場所:綾瀬プルミエ第1ホール
参加費:無 料
シンポジスト:日野 力 氏
(厚生労働省老健局振興課課長補佐)
森永 伊紀 氏
(ホームヘルパー全国連絡会事務局長)
須加 千恵子 氏
(すこやか福祉会訪問介護事業部部長)
コーディネーター:宮崎 和加子 氏
(健和会看護介護政策研究所所長)
主催:東部地域介護シンポジウム実行委員会
連絡先/足立区千住曙町4-16
千住曙共同会館1階
電話:03(3882)8555