戴帽式の誓いのことば    2016年4月25日分

 4月28日に東京都立北多摩看護専門学校の戴帽式の記念講演をさせていただいた。今回の戴帽式の対象者は2年生だそうだが、1年生から3年生までの全学年+αで約400名が聞いてくださった。タイトルは、『看護を目指すあなたへ』ということ。
私自身、戴帽式(私の時には、学生自治会主催の「キャッピング」で自主的に行った)は42年前だったが、それから約40年間、看護師の仕事をし続けてきて、今でも看護の仕事ってとてもおもしろいと思っている私なので、一生懸命伝えた。

学生自身が作った『誓いのことば』
戴帽式とは、看護を目指す人がたどる通過儀礼の一つで、看護師の象徴である帽子・キャップを師・先輩から頭に載せていただき、ろうそくを手に、これから向かう看護の道に『誓いのことば』を述べる。
 『誓いのことば』は、ナイチンゲール由来の定まったものもあるが、今回の都立北多摩看護専門学校では、学生自分たちで『誓いのことば』を作り上げたとのことだった。それを見せていただき、私は感動だった。今の私にとっても還暦からの人生を“看護”を生かしながら何かをやっていこうと思った時、原点になるような内容である。学生がこういう気持ちでこれから看護の仕事に向かうことを非常にうれしく思った。
 以下、都立北多摩看護専門学校の学生が作り上げた『誓いのことば』を紹介する。(許可を得ました)

誓いのことば

私たちは誓います
人を愛することを  命を慈しむことを
あらゆる人に誠実であることを
人の痛みや苦しみに共感することを
人々の幸せのために看護していくことを
看護の道を志した原点を忘れず
信じあえる仲間とともに真摯に学び
自らを高める努力をつづけることを
ここに誓います

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