9月5日
9月5日
マンションの寿命は50年?
足立区長選挙の時に私を応援してくださった千代崎一夫さんと山下千佳さんが運営している『住まいとまちづくりコープ』が設立15周年を向かえ、その記念スペシャル企画に参加させていただいた。
選挙のときに「トークライブ」として各分野の方々と私のトークをしながら学び・深めるというものを行った。1ヶ月の間に合計10回のトークライブを行った。その中で、「災害と区政」(震災対策・よりマシ補強システム)と、「まちづくりと区政」(福祉力を防災力に)で、たくさんのことを教えていただいた方々である。
『住まいとまちづくりコープ』とは、千代崎さんが、15年前にマンションへのサポートを中心とした個人事務所として設立したものだ。設計事務所でもなく、もちろん建築事業所でもない。単なるコンサルタントでもない。ご本人の資格・肩書きは「ハウズイングケアワーカー・マンション管理士・防災士」だそうだ。「住宅のことを考えたときに最初に思い浮かべる人になりたい」「住宅・マンションとまちづくりのことは何でも相談できる場」として、業務を開始したそうである。技術を少し知っている権利意識の高い市民として住まいとまちづくりの総合サポーターである。15年間に行ってきた仕事・取り組みは、膨大である。たとえば、住まいの調査診断、コンサルタント、マンション住居改善コーデイネーター、管理組合顧問、建築紛争住民支援、防災診断などで、相談・講演・著作など幅広い。枠を決めないで、住宅に関することには何にでも取り組むという一途な姿勢に周囲のみなさんが絶大なる信頼をおいている。
私は、選挙を通して、とても貴重な方々と知り合うことができた。
日本のマンションの歴史は50年
15周年記念スペシャル企画は、とても興味深い内容だった。『より大きな視点からー世界の集合住宅―“マンション管理50年を振り返って”』梶浦恒男氏(大阪市立大学名誉教授・集合住宅維持管理機構理事長)の講演と、『より具体的な実践からーマンションエイド』千代崎一夫氏の講演だった。
大まかな概要は、次のようである。
・マンション・コンドミニマムは、「区分所有」「持ち家型私的集合住宅」
・世界的には、1950年代に仏・独・伊で、区分所有に関する法律ができはじめた。
・コーポラテイブとは違う。(「協同組合型集合住宅」主にイギリス。この方が早かった)
・日本のマンションは、1950年代後半からでき始める。1962年に区分所有法ができた。
・1960年代後半から、管理問題が顕在化、1969年に日住協(初めての管理組合連絡組織)ができた。その後、次々と新たな課題がで続けている。
『マンションスラム化論』
1980年代初めに、「マンションスラム化論」「ババ抜き論」があった。“素人の管理組合では管理がうまくいかず、早晩スラム化するだろう。ババをつかまされないうちに、逃げ出すのが良い”という意味らしい。
しかし、結果はどうだろうか。梶浦恒男氏がいうには、“他の集合住宅タイプと比べて、高い水準の管理を生み出しているといえる。このようになったのは、管理組合に自治能力が結構あったから”だと。
このことは、私はたくさんのことを示唆していると思うし、様々なことを考える材料だとも。住民の管理組合の“自治能力”についてである。
自治能力
日本では、自治能力が高まっているのか、低くなっているのか。組織離れで組織に入りたがらない。地域の町内会活動は、活発化しているのか? 学生自治会は? サークル活動は? 自治とは、時を読めば、「自らを治める力」。
私には、日本人の様々な自治の力が減退しているように見えるが、高まっているものもあるだろう。何がそうさせるのか。政治を考える上でも、個人生活を送る上でも大事な議論だと思う。また、どこかでこんなことを話し合いましょう。
今後のマンションは?
マンションを取り巻く状況は、様々に変化している。人口・世帯数が減少して住宅が余ってきて新築数が減る。マンションの寿命は50年といわれることもあるが、今のマンションをみると、管理がいいマンションはよく保っているし、そうでないマンションは危ない。
住みよいマンションライフを送るには、消費者保護のマンション行政や補修・改修をきめ細やかく行うこと、また地域コミュニケーション活動を活発化することなどが大事だという。
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9月15日お忙しい中の後援有難うございました、大変勉強になりました、又宜しくねがいます