EPA・「元気な日本復活特別枠」
EPA・「元気な日本復活特別枠」 2010年10月10日分
EPAの看護師・介護福祉士候補者来日関連で新たな動きが少し出てきました。それは、来年度予算編成の中の「元気な日本復活特別枠」での外務省要望案件5件のとして、のうちの一つ(ソフトパワーを通じた成長機会の拡大)の一環として、看護師・介護福祉士候補者向け日本語予備研修を盛り込まれたこと。具体的には、国際交流基金日本語講座展開の一環として(10億円の内数)、インドネシア及びフィリピンでは候補者向けに優先的に日本語研修を実施するとの内容で、具体的には最大各国200名、6か月程度の追加的予備研修を検討しているとのことです。
ちょっと抜粋
●海外での日本語講座を拡充することで、EPAに基づく看護師・介護福祉士候補者を含む、日本語能力を持つ優秀な現地人材の大幅な増加を目指す。合わせ、日本の文化・社会・政治・経済の理解への入り口である日本語学習を拡充することによって、日本を理解し親近感を持つ人々を増やす。【要望額10億円】
パブリックコメントにご意見を
ガルーダ・サポーターズとしては、1月に発表した『看護師・介護福祉士候補者受け入れシステムについての改善提言』の中で、日本語教育の抜本的改善・拡大として、6ヶ月の日本語研修を18ヶ月にすべきだということを提言しています。今回のこの政策は、その内容に沿っていることであると思います。
EPAというのは、そう簡単にその内容を変更できない「カタイ」ものなのだそうです。国と国がたくさんの項目を協定で確認している中で、ちょっと不具合があるからと一つだけの変更は無理で、全面的に協定の見直しになるような性格だと。だとすれば、今すぐにできる内容とすれば、EPA枠ではない別枠での対応も必要。今回の『元気な日本復活特別枠』もその一つ。
予算の成否は、パブリックコメントを踏まえ行われる政策コンテストを経て査定が行われる見込みだそうです。パブリックコメントとは、政府が国民の意見を直接聞いて政策に反映するというものですので、誰でも意見をFAXなどで出せます。
「ガルーダ・サポーターズ」としても、パブリックコメントに意見を出す予定で、意見の調整をしているところです。どうぞみなさんもぜひ、声を届けましょう。期間は、9月28日から10月19日までですので。詳しくは、官邸ホームページhttp://seisakucontest.kantei.go.jp/ を。
詳しく知りたい方は、私のメールに連絡を!
info@miyazaki-wakako.jp