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看護、介護関連ブログ 

過去ログ 2016年2月15日〜2017年2月8日

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◇◇ 看護、介護関連  2016年2月15日〜2017年2月8日 ◇◇

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2017年2月8日      「あんあん」第一号の利用者

2017年1月25日      地域看護センターあんあん

2017年1月15日      助成金100万円

2017年1月7日      まず、訪問看護事業所の立ち上げ

2016年12月5日     昔ながらの上棟式 

2016年11月1日      中国・南京

2016年11月1日      だんだん会ホームページオープン 

2016年10月25日     グループホームわいわい白州  

2016年10月14日     だんだん会の立ち上げ

2016年6月5日      車中泊待機での在宅看取り支援 

2016年5月5日      認知症初期集中支援チーム     

2016年3月15日     重度脳性まひのお子様とご家族の皆様へ  

2016年2月15日     リハ職が介護の仕事を  

 

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「あんあん」第一号の利用者 

 

2月1日より「地域看護センターあんあん」が動き始めました。なんと初日に利用者第一号の方に出会ったのです! 契約を結ばせていただきました。
 そして、主治医の先生の訪問診療に同席させていただき話し合いを持たせていただきました。

時間をかけた丁寧な説明
 長く主治医でいらした医師が退院後、はじめての訪問診療(往診かな?)に合わせて、主治医とケアマネジャーとご家族といっしょの場での打ち合わせというか、会議というか、とにかく大切な場に同席させていただきました。
 私は、しばらく現場を離れていましたが、久々に直接的にかかわらせていただく身として参加し、とても勉強になりました。主治医の先生のかかわりは素晴らしかったです。
 主治医の先生が、説明・確認したことは次のようです。
・病名・病状の説明
・治療方針の説明とご家族の同意
・今後の予測される経過
・予後予測の説明とかかわる人・事業所の確認
・今後の生活の仕方に関する意見
・他のサービス利用に対する意見
・医療側の支援方法 (訪問診療の頻度や「あんあん」との連携、入院など)
・家族の意思確認(本人の意向を踏まえて)
・ケアマネとの種々の確認

重要な役割を果たすケアマネ
 退院の調整や種々のサービス利用、家族の介護負担軽減、介護機器導入など、多方面にわたって一生懸命に支援している様子がうかがえました。特に大まかな方向性等ではなく、具体的に「デイサービス利用時の病状変化・急変時の具体的な対応は誰がどのように?」などと指摘・調整して、役割を的確にはたしていました。

「あんあん」が地域に必要な存在になれるように
 「あんあん」の看護職はとても優れた力量をもった専門職です。いっしょに働けることを心から嬉しく思っているし、誇りにも思っています。
 みんなの力を合わせて、地域に少しでも役立てる、必要だと思ってもらえる存在になれればと思います。


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地域看護センターあんあん   

 

なんだか忙しくて、今年は新年のごあいさつ状(年賀状)を出すことができずにいます。申し訳ありません。そのうちお届けしたいと思っているのですがどうなることやら。
 今年は、新規事業開始がたくさんになる可能性が出てきています。できる限り実施できるようにと思い準備しているところです。
 それでまず、2月1日付で『地域看護センターあんあん』(訪問看護事業所)が活動を開始します。先日、山梨県より指定通知をいただき、正式に開始です。

目標は・・・
『自分らしく生ききる人生』の応援団として最高の支援をする
・重度の要介護状態・医療ニーズが高い状態でも
・家族の種々の負担を最小限にし
・自宅・地域の生活の場で暮らし続けられるように
・自分らしい人生の最期を送ることができるように
・多職種・他事業所連携チームで
・24時間・365日支援体制で

担当する看護職は5名
 人口約4.8万人の北杜市を担当する「あんあん」は、訪問看護の対象者が100人以上の大型(機能強化型)化できる可能性は薄いです。同地域で精一杯頑張っている訪問看護事業所も複数ありますし、いっしょに連携して頑張っていきたいと思っています。
 しかし、少人数の看護職集団では、重度の方などを責任もってお受けできる体制を作ることは困難で、その他の種々の条件も加味して『兼任方式』を実施することにしてみます。
 つまり、『あんあん』を担当する看護職員は5名です。しかし、4名は兼任です。種々の都合で私・宮崎和加子が管理者の任を実施します。他の4名の看護職はグループホームのケアマネや職員を兼任します。グループホームでの“徹底した自立支援”の実践方法は、在宅ターミナルケアでも大いに学ぶべき思想・内容がありますのでそれを全員体験します。
 在宅サービスの利用者数の状況によって兼任の度合いを変化させていこうと考えています。

人口規模の小さい地域でのモデル作り
 日本は、大きくは2分化するといわれています。人口集中の都市と人口減少・消滅地域とに。人口集中地域での実践をする方は多いと思いますので、私は、人口規模の小さい地域での『どのような状態でも、豊かに生活し生ききることの支援』の実践モデルを行っていこうと思います。
 考案している段階で、わくわくし非常に面白いです! 鍵は、私は看護職なのでなんでもOKです。
 素晴らしい仲間たちがいっしょにやっていこうと主体的に取り組んでくださっているので、うれしいし、面白いです!

早速に依頼が
 3月末オープンの「グループホームわいわい白州」の準備に全職員でエネルギーを向けているので、『あんあん』はゆっくりと周知をしていこうとあまり宣伝していない状況です。しかし、早速に相談・依頼がありました。ありがたいことです。私たちの看護力を信頼して依頼してくださったのですので。3件の相談・依頼です。
 精一杯、みんなで話し合いながら頑張って取り組んでいきます。


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助成金100万円   

 

今年に入ってうれしい知らせがいくつかありました。たとえば3男夫妻に子どもが授かったといううれしい知らせ。無事に生まれてくれれば初孫。何ともうれしい知らせ。身内ではなくても知人で妊娠・出産の話がいくつかあり、とてもうれしい。

助成金の公募で選定された!
 朝日新聞厚生文化事業団主催が2016年度取り組んだ「第1回ともにつくる認知症カフェ開設応援助成」のことを知ったのは、応募締切間近の時でした。だんだん会の様々な企画をいっしょに実施してくださるようになったパートナーの中嶋登美子さん(保健師)中心に私たちが実施する「認知症カフェ」の案を作り、応募書類を作成して応募しました。
 そして見事、選定されたのです!

贈呈式に出席
 この助成事業には、324か所からの応募があっということです。その中から20数カ所が選定。10数倍の競争率! 贈呈式には、全国各地から選ばれた団体が集まりました。
 「認知症カフェ」は、市民住民目線・主体に認知症と向き合い、誤解なく認知症を理解し、「認知症なんてこわくない」「認知症になっても安心なまちづくり」「まずは気軽に立ち寄れる居場所作り」などを取り組むものです。

北杜市で2か所スタート
 だんだん会では、北杜市白州町(グループホームわいわい白州の中の地域交流スペース)と、北杜市長坂町(法人の長坂事務所内)の2カ所で、4月後半から開始予定です。
 詳しくは、だんだん会のホームページで随時情報を載せていきますので、ご覧いただき、どうぞご参加・ご協力ください。


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まず、訪問看護事業所の立ち上げ

 

新年が明けました。目出たい人もあるでしょうが、暗い気持ちの人もあると思うので“おめでとう”といえない私です。新年のご挨拶状も出せずにいる私をお許しください。そのうち、何か発信しますので。

今年最初の事業の立ち上げ
 新年早々に仲間と新たな事業立ち上げに奮闘しているところです。3月末にはグループホームわいわい白州のオープンですが、その前に新たな事業を立ち上げることになったのです! それが、『地域看護センターあんあん』(訪問看護事業所・訪問看護ステーション)です。2017年2月1日事業開始予定です。

『あんあん』の意味
 つい先日、我が家での地域看護師たちがみんな参加したホームパーテイに特別ゲストで参加くださった某著名人・知識人が、「あんあんって、どうしてそういう名称にしたの?」と聞かれました。そこでこうお答えしました。
 「新生児から人生の終末期の人まで」を支援させていただく看護職集団、つまり、五十音の『あ』から『ん』までの支援をさせていただきたく『あんあん』にしました。
 「そうなの。では『人生のAtoZ』ね。それはいいわね。ぜひがんばってね」といってくださいました。
 本当は、なりゆきでこういう名称になったのですが、よろしくお願いいたします。

ひっそりと
 私のこれまでの経験では、訪問看護事業の立ち上げ時には大々的に宣伝し、それなりのセレモニーを行ってきましたが、今回は“ひっそりと”です。理由は、本来『訪問看護事業』は地域の皆さんの在宅療養・地域生活のサポートの仕事です。どんな重度の方でも、医療ニーズが高い住民の方でも、あるいは人生の終末期の方でもその方なりの人生の過ごし方を支援する仕事です。ですので、『基本的に主役は住民の皆さま』だからです。
 それに、この地域にはずっと頑張って活躍している訪問看護ステーションが数カ所あります。その活動を頑張っていただきながら、私たちだんだん会・『地域看護センターあんあん』はご迷惑をおかけしないようにしながら、特に重度の方々の在宅療養支援に力を注いでいきたいと考えています。もくもくと支援していきたいと考えています。

名称を『地域看護センター』に

 従来なら「訪問看護ステーション」という名称を付けるのでしょうが、私たちは、在宅療養する方々の支援だけでなく、病院以外の地域の生活の場で暮らす方の支援、あるいは他事業も含めて地域全体の看護ニーズに応える『看護職チーム』を作り上げたいと考え、『地域看護センターあんあん』というこういう名称にしました。人口規模が大きくない地域では、種々サービスを兼任しながら力を注いでいければと考えています。

優れた看護職の活動を見守ってください
 幸い、優秀な看護職が多数(私から見れば)集まってくださいました。この看護職たちが、一つのサービスだけでなく、地域全体を見渡して役立つ種々の仕事ができればいいなあと思っているところです。
ある意味では、「都会型」ではない「人口減少の地方型」の新たなモデル『北杜モデル』の構築に少しでも貢献できれば幸いです。

訪問看護事業所を立ち上げる計画がなかったのですが、諸事業でこういうことになりました。
様々な形で発信しますのでどうぞ見守ってください!

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昔ながらの上棟式     

 

だんだん会の展開は実に早いスピードです。私ではなく、周囲の皆さま・行政・支援者などがタイミングよく次々と事業展開をせざるを得ない状況にしてくれているようです。

グループホームわいわい白州
 「だんだん会」のホームページをご覧いただいている方はご承知くださっていると思うのですが、(ぜひ週1回はご覧ください!)着々と様々な動きが始まっています。
 「グループホームわいわい白州」は、来春3月にオープンする認知症のグループホーム(2ユニット、18名定員)です。東京でのすこやか福祉会で開設してきた経験をもとに、「徹底した自立支援」のやり方で作り上げる計画です。
参考図書:「生き返る痴呆老人」(筑摩書房、2003)、「大逆転の痴呆ケア」(中央法規出版、和田行男著、宮崎和加子サポーター、2003)、「認知症の人の歴史を学びませんか」(中央法規出版、2011)
 サントリーウイスキー白州で有名な白州にオープンします。
 
上棟式
 いよいよ上棟式です。以下の内容ですので、ぜひご参集を!

「徹底した自立支援型」のグループホームで木造2階建ての木のぬくもりたっぷりの「施設」ではなく、「もう一つの我が家」です。

地域住民とともに作り上げる「グループホーム」ですので、地域の皆さんと楽しむ昔ながらの上棟式を行います。菱形の餅(数百個)と銀色のお金(たくさん)と子供さん向けのお菓子などを撒きます! 住民のみなさんも楽しみにしてくださっています。

マスコミの皆さんもぜひ取材を!


昔ながらの 餅撒き!!  


 北杜市白州に来春
『認知症グループホームわいわい白州』(定員18名)
がオープンします。徹底した「自立支援型」です。

 その上棟式を昔ながらの餅撒き(散餅)、銭撒き(散銭)のやり方で実施しますので、ぜひご参集・取材をお願いいたします。

日時:2016年12月17日(土)10:00?神事開始
             10:30?餅撒き(散餅)、銭撒き(散銭)
場所:『グループホームわいわい白州』建築現場
   北杜市白州町白須1023番地

問い合わせ先 
 一般社団法人だんだん会 長坂事務所 担当 宮崎・中嶋
  408-0035 北杜市長坂町夏秋918-5 tel 0551-45-9566
  Mail:info@dandan.com  http;//dandankai.com

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中国・南京    

 

八ヶ岳で新規事業立ち上げに忙しい中、相変わらず全国各地に出かけています。
そういう中、10月末に中国の南京に行ってきました。世界の30数か国に行ったことがあるのですが、中国は初めてでした。

愛徳基金会主催の国際シンポジウム

 今回の企画は、中国のキリスト教関連の団体(たぶん福祉関連)愛徳基金会主催の国際シンポジウムで、今回のテーマは「End of life care」。日本からの報告者として参加することになりました。
 参加者は600名ほどで、報告者は、中国・香港・台湾・オーストラリア・カナダ・アメリカ・ドイツなどでした。

英語でのプレゼン!
私は、30分ずつ2回の登壇でした。そのうちの1回は、なんと英語でのプレゼンテーションだったのです! 日本語の原稿を私が作り、英訳やチェックを家族や同行する先生方にお願いし、前日の夜まで声を出して練習しました。何とか無事に終了。英語でのプレゼンは生まれて初めて。新しいことへの挑戦を頑張ってみました。

日本で働きたいという看護大学学生

 プレゼンが終わった後、何人かの中国人の方が駆け寄ってくださいました。一人は、南京医科大学の看護学部の4年生の学生の方。日本で働きたいと思っている。どうしたらそれが叶うのかを教えてほしいとのこと。日本語は日常生活はOKでした。(N2)それで、詳細に調べて情報提供することにしました。

息子が日本で学んでいるという母
 日本語も英語も“あんまり”という女性の方がにこにこと来てくれていっしょに写真を撮らせてくれということでした。OK。スマホで撮った写真を日本に勉強しに行っているという息子に送り、その息子さん(イケメン)から日本語で私にmailが来たりして・・・。まあなんと・・・。今度母が来日したらいっしょに食事でもしようかと。

などなど、知っている人が1人もいない国で、親しくお話しして今後につながるような関係ができました。

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だんだん会ホームページオープン    

 

だんだん会のホームぺージが完成しました! 

北杜市の地元で新鮮な感覚でホームページを作って下さる方を探し、そして紹介していただいた方が、若くて東京から移住してきた徳永さん(36歳)方で、起業した方です。どんなホームページにするかと語り合いました。

写真を使って
私:他にないような素敵なホームぺージにしましょうよ。
氏:どんなイメージですか
私:ええと・・・。うまく表現できないけれど・・・
  たとえば、私とか今説明しただんだん会のイメージで考えると、どういうのがいいと思いますか。提案してください。
氏:そうですね。写真をフルに使ったのはどうでしょうか
私:それは大賛成だわ
氏:見せ方としては・・・・・
  では、きょうお聞きした思いやら夢やらを参考にしてこの次まで具体的なイメージを形にしてきます。
 こういうことには詳しくないので、若者のイメージやセンスにお任せした方がいいと思いました。

写真をどうしようか
 初めての案を見せてもらった時に、『わあ、ステキ! この線でいこう!』と決まりました。
 一番の決め手の写真をどうしようか。プロのカメラマンにお願いするような
予算はなし。かといって私のような素人の写真では??
 “そうだ、私の長男に頼もう”ということになりました。長男の写真を見るたびに素人ながらどことなくおもしろい写真をいつもとってくれているので、お願いすることになりました。
 被写体は、『北杜』『花』など。自然環境抜群の北杜市での法人立ち上げなので、これしかない。休日に長男に撮影を依頼しました。たくさんの写真を撮ってくれました。

もう一人の写真のセミプロ
 毎日変化する自然。季節も変わってくる。それを折々にホームページに反映していくには、地元在住の方で協力してくださる方はいないだろうか。
 そうしたところ、だんだん会の仕事のパートナーとなって下さった中嶋登美子さん(9月より理事に。そのうち、詳細に紹介します)が紹介してくださったのが、宮川和(みやかわ やまと)氏、33歳。(またまた若者!)
 早速、撮影をしてくださったのです! それがすばらしい!! それで、急遽、ホームページに中に『北杜写真館』という宮川さんコーナーを作ることに。
宮川さんが、四季折々の写真を掲載してくださるそうです。

どうぞ、たまに見てください
 そんなわけで、10月25日にオープンしました。さまざまな情報・進捗状況を載せていきますので。『だんだんNOW』もぜひ! 『北杜写真館』だけでも覗き見してください。なんかいいですよ!


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グループホームわいわい白州     

 

前述の通り、北杜市で不足している事業・サービスで私ができる事業は何かと、『北杜市介護保険事業計画』等をいろいろと勉強し、また市役所でも丁寧に相談にのっていただきました。そして、「グループホーム」が不足していて公募するということをお聞きし、グループホームであれば東京で開設・運営を実施してきた(社会福祉法人すこやか福祉会で6か所・9ユニットの立ち上げ)ので、手上げすることにしました。

白州の地に
 公募に応募申請すると簡単に言いますが、実はそのための書類は膨大です。綿密な計画が必要であり、たぶん多くは経営コンサルタントにお願いするのではないかと思うような多岐にわたる内容です。
 でも、さまざまな協力のもと、自力で申請することができました。そして、当法人「だんだん会」が選定され、グループホームを立ち上げることが可能になりました。
 場所は、北杜市白州町。みなさんよくご存じの『サントリーウイスキー白州』のあの白州。あるいは『南アルプス天然水』。サントリーの宣伝をしているわけではないのですが、素晴らしい自然環境の中で豊かな水で作られるウイスキーということなのでしょう。その白州の中心地にグループホームを開設することになったのです!

名称は「わいわい白州」
 グループホームの運営は、東京・すこやか福祉会で実践させていただいた『徹底した自立支援』『やって差し上げない介護』『介護ではなく支援』など、『生き返る痴呆老人―グループホーム福さん家での実践』(筑摩書房)で紹介したような方法で実施します。
 なんだか『わいわい』と、認知症になってもある意味にぎやかに、生活を楽しめるような家にできるように、新しい職員と頑張っていきます。

認知症の人の生き方支援にかかわらせていただく喜び
 私としては、久しぶりに認知症の方などに直接かかわらせていただけるうれしい機会です。じっくりとかかわらせていただき、新たな“何か”に気付いたり、発見したらこのブログを見てくださっている皆様にお伝えしていきます。
 還暦以降は、第1線の現場はありがたいです。


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だんだん会の立ち上げ      

 

さて、60歳という還暦を区切りとして、新たに人生を考え直してみることにした。人生90年代。90歳まで生きることになるとすれば、あと30年もある。これまでの30年(30歳から60歳)を振り返ると、何と長いことか。30歳で2男を出産し、36歳で東京の第一号の訪問看護ステーションの立ち上げの責任者をして、多数のステーション立ち上げ、介護保険開始時の必死の対応。40歳代は、グループホーム開設(6か所9ユニット)。50歳代中ごろから、全国訪問看護事業協会の仕事をさせていただいた。実にたくさんのことがあった。
 これからの30年は、自覚的にはすごく早くあっという間かもしれないが、そうはいってもそうとうある。

遊んでパートで働き・・・私には無理
 さてどうするか。1・2年は思い切り遊んでみようか。海外旅行も中長期も行ってみたい。やりたかった趣味も始めてみようか。全国の友人と再開する旅でもしようか。などといろいろ考えてみた。
 しかし、私の性格から、たぶん遊び中心の生活はできないだろう。仕事をしながら存分に遊んでいる人生なので、特別に羽を伸ばして遊びたいこともない。
 では、何かの仕事の手伝い的にパートで仕事をする方法もなくはないだろうが、私を雇う人はたいへんだろう。この独特の個性の私・・・。
 だとすれば、自分が法人を作り、自分が納得いく仕事をしていく道を探した方がいいだろう。と、そういう道を探すことになりました。

一般社団法人設立
 であれば、どこを基点にするか。東京はいろいろなことを実施する人が多し、私は北杜市に軸足を置いたので、北杜市で不足しているサービスを立ち上げ、少しでも地域に役立つことを実施させていただくか。
 ということで、のちに述べますが事業を立ち上げることに挑戦することにしました。
 そのためには、まずは核となる『法人』を立ち上げる。急遽、「一般社団法人だんだん会」を立ち上げた。一般社団法人にした理由は、「だんだん会」のホームページを見てください。今月末にはオープン予定です。とてもおもしろいホームページになりそうです。
 さて次は、事業展開の話。

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車中泊待機での在宅看取り支援  



高知の訪問看護師の方々や介護職・ケアマネの方々と交流する機会があった。飲みながら普段聞けないようなさまざまなお話を聞くことができて、実に楽しい。そこで聞いた話。いろいろ聞くがこの話ははじめてだった。

車中泊で・・・
「宮崎さん、聞いてください」
「どうしたの」
「3日間、車中泊待機で家での看取りを支援しました!!」
「へえー、すごいわね。長年訪問看護関連の仕事をしているけれど、車中泊しながら利用者の家での看取り支援をしたということは初めて聞いたわ。どういう方で、どういう状況だったの?」
 その概要は次のよう。

呼吸不全で人工呼吸器を使用している方の終末期
  80歳代後半の男性。人工呼吸器を使用した状態が長く(数年)、ずっと入院生活だった。遷延性意識障害で意思表示はできない状態。元気なころから「器械や 管を入れられて生きるのはいやだといっていたが、その状態での長い入院生活になってしまった。家族はいつもそのことを気にしていた。
 時がたち、衰弱が激しくなり、いよいよ終末期になり、家族は「もうあまり長く生きられない。たぶん数日以内だろう」との説明を受けた。それだったら、大好きだった家に退院し、そして家で死なしてあげようということになった。
  しかし、この方の家は、中山間の過疎地。訪問診療や訪問看護をしてくれる事業所がないと退院できない状態。それで某訪問看護ステーションに依頼があった。 ステーションから利用者宅まで自動車で片道ゆうに40分。山道の往復。ステーションの所長は依頼を受けるかどうか迷った。通常の訪問は二ではなかったから だ。でも、その利用者と家族のことを思うと、自分が頑張れば最期の望みを叶えらことができるのであれば、何とか頑張ろうと受けた。

家族の不安

 自宅退院のための準備をし、病院での医療の内容をそのまま継続する形となった。所長は、点滴などが本当に必要かどうかと疑問だったが、主治医が在宅での医療にあまり慣れていないようで、最後の最後まで治療をするという方針だった。
 無事退院したが、人工呼吸器を装着した状態での在宅療養に家族は不安いっぱいで、ちょっとしたことでも夜中でも電話で呼ばれた。

8日目に永眠

  家族が安心して看取れるように、呼ばれたらすぐに訪問できるようにしようと決めた。家族は、「夜の真っ暗な道を一人で40分かけて訪問するのは大変でしょ うから、家に泊まって仮眠しながらいっしょにお願します」といってくれるのだが、家族だけの最期の団欒を邪魔してはいけないように思い、結局、車中泊と なったのだそうだ。
 退院後8日目、車中泊3日の時、静かに永眠された。

誠意・熱意のかたまりの訪問看護師

 全国の訪問看護師に出会い、さまざまなお話を聞く機会がある。いつも思うことだけど、訪問看護師は、患者・利用者・人間に対して熱い思いで心を込めて支援する(しすぎるともいえるほど)方が多い。ありがたいと思うし、うれしく誇りにも思う。


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認知症初期集中支援チーム  



 政府が進める「認知症施策推進計画」の目玉が、認知症の初期から本人や家族を支える「認知症初期集中支援チーム」の創設だ。2014年にモデル事業で始まり、2015年から本格化し、2018年までに全国すべての自治体で実施するという計画である。
 私は、この事業を推進するための厚生労働省の研究班の検討委員としてずっとかかわらせていただいた。時にチーム員の研修会の講師として、またそのテキスト作成や様々な企画を考案するなど。

チーム員会議に参加して
 先日、ある自治体の『認知症初期集中支援チームのチーム員会議』に参加させていただいた。本人・家族・近隣住民などから相談があった“認知症の人”にチーム員が訪問し、必要な支援を開始し、その内容を集団で検討する会議である。医療職・福祉職が複数名での訪問でかかわる。誰からも放置されている人、誰をも拒否する人、急に生活態度や他の人とのかかわりが変わった人・・・などなど多様な相談である。
 今年度、始まったばかりでフレッシュなケースについて検討された。認知症である可能性が高いのか、診断はついているのか、サービスを受ける意志があるのか、誰が困っているのか・・・。

キャリアウーマンの高齢化

 参加しての感想の一つは、「なんと認知症の人が多いのか。また今後たいへんな時代になるなあ」ということだった。本人とのコミュニケーションがとりにくく、どのようにかかわって(支援する)いくのか。労力とスキル(技・力量)が求められる。ただ単に入所させればいいというとではない。地域でのびのびと安心して暮らしていけるように支援することが目標だ。大変なことだ。
 もう一つの感想は、“キャリアウーマンの高齢期”が多いこと。独身(あるいは離別・死別)でバリバリ働いてきた女性たちが、定年後それなりの生活・生き方をしてきたが、いよいよ認知症になってこれからどうするか?という場面に差し掛かった方々だ。子どもはいなく、甥や姪に何かの時のことを頼んではいるが、そうはいっても頼む方も頼まれる方も気持ちとお金がぎくしゃくしている。独居生活がやや困難な認知症状態になった時に今後どうするのかで、あっという間に時間が経ってしまってどうしようか・・・というような状況である。
 現在の85歳前後は、昭和ヒトケタ生まれ。女性がキャリアウーマンとして働くには非常に厳しい現実があり、現在では想像できないような状況だっただろう、それを乗り越えてきた方々の老後の現実である。
そういうケースが少なくない実態にさらに難しさを感じた。たいへんな時代がもう来ている。


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重度脳性まひのお子様とご家族の皆様へ    

 

これまで知らなかった制度で、ぜひ関係者にお知らせした方がいいと思うので、ご紹介します。

「産科医療補償制度」という制度

 「分娩に関連して発症した重度脳性まひのお子様とご家族の経済的負担を速やかに補償するとともに、原因分析を行い、同じような事例の再発防止に資する情報を提供することなどにより、紛争の防止・早期解決および産科医療の質の向上を図ることを目的としている。

補償額
 補償金は、一時金と分割金を合わせて総額3,000万円

申請できる期間
 お子様の満1歳の誕生日から満5歳の誕生日まで。

補償対象
◆先天性や新生児期の要因に該当する疾患等が重度の運動障害の主な原因であることが明らかでない場合は、補償対象となる。
◆補償対象の認定は、制度専用の診断書および診断基準によって行う。身体障害者手帳の認定基準で認定するものではありません。

詳しくは、産科医療補償制度専用コールセンター 0120-330-637 へ


という内容です。仮に途中で死亡されても、返還する必要はないとのことです。
最近、重症児の訪問看護の需要が増えています。全国に数百人いらっしゃると推測されています。安価ではない補償金です。ご本人・ご家族の豊かな生き方に少しでも役立てばいいなあと思います。ご活用を!

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リハ職が介護の仕事を  

 

       

先日、長野県にある鹿教湯温泉病院に講演のために伺った。鹿教湯温泉といえば、古い記憶がよみがえる。訪問看護に関する制度がまだ整っていない30数年前に、東京下町で患者さんのお宅に訪問していたが、「脳卒中になって、長野の鹿教湯温泉病院に半年お世話になってここまでよくなったんだよ」「近所の人が鹿教湯温泉にある病院に湯治に行っているんだよ」などと、よく聞いたものだった。私の中では、比較的長期間、じっくりと温泉に入りながらリハビリをする病院で全国から集まってくるところかなあと思っていた。

山間のリハビリ病院
 松本から自動車で1時間弱。午後の時間を走った。松本では北アルプスの真っ白い山々を、久々に遠くから眺め「やはり北アルプスはすごいなあ」と思い、雪道を北東に進んだ。谷合の道をくねくねと走り、着いたのが鹿教湯温泉。昔のにぎわいがなくなってきたと地元の方が説明してくださったが、それでも温泉街の雰囲気があった。
 人口が少ないこの地域に、鹿教湯温泉病院が堂々と立っていた。近くに同じくリハビリを中心とした病院があり、正直「人口の少ないところにこんなにたくさんリハビリ患者が集まってくるのだろうか? 経営は大丈夫なのだろうか?」と余計な心配までしてしまった。

地域包括ケアと看護(医療)と介護
 この病院で働く看護師・リハ職員・介護職員などを対象として、私に与えられたテーマは、「地域包括ケアと看護(医療)と介護」であった。
 地域包括ケアは、厚労省が出した青写真があるわけではなく、それぞれの地域で作り上げるもの。この地域での地域包括ケアは、さてどのように? カギを握るのは何か? 病院の果たす役割は? この規模のリハ病院はどうなるのか? 難しいテーマばかりだった。私の知る限りのことを、そして私が考えていることをお話しさせていただいたが、それは他の地域の情報提供やヒントであり、主体は、本気になった現地の方々。

リハ職が介護の仕事も
 講演前後の看護職員の方との話の中でこんなことを聞いた。「うちの病院のリハ職の人が、この地域にこんなにたくさんのリハ職は必要ないかもしれない。介護職が圧倒的に不足しているのだから、半分リハ職・半分介護職として地域で必要な仕事をしていかなければならないかもしれない」と。なるほど・・・。そうかもしれない。これはリハ職だけではなく、どの職種でも、地域にとって(病院ではないですよ)“必要なサービスに従事するぞ”というような気構えが必要なのかもしれない。
 勉強になった。

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