まさかの盗難・・・
私の実家は山形県寒河江市のさくらんぼ農家。葉山という山の麓。私が小学生の頃にさくらんぼの木を植え栽培が始まった。かれこれ50数年になる。
私は、東京や全国各地の親しい友人たちから注文をいただき、ここ20年ほどは、収穫時期の1週間ほど『さくらんぼ休暇』と称して収穫・選別・出荷作業を手伝ってきた。なんせ90歳・要介護1で人工肛門をつけている母と、50歳代から四肢に障がいがある兄で栽培しているので、いつまで続けられるかとハラハラしながらなんとか継続してきた。
ところが、今年は大変なことがいくつも重なった。
- 酷暑。はじめは順調に実をつけていたが、雨が降らず、さくらんぼにとっては酷暑で粒が大きくならない。そればかりか日持ちがしなくてどんどん成長しておいしい時期が長く続かなく、熟しきってしまう。気候変動の影響があるような気がする。どのさくらんぼ農家も収穫量が少なく、すぐ終わってしまい、最終盤は佐藤錦は1kg12,000円という値段でした。それでも求めても買えない状況。
- 何と、『さくらんぼ盗難』に2度も襲われてしまった」!!
いざ収穫! と畑に行ってみると、一番赤く収穫時のさくらんぼがない・・・。マスコミを騒がせている『まさかの盗難』・・・。それも2度! 売り物の商品がなくなってしまったのです。作業現場はパニック! 怒り!
・宅配便の扱い方の不十分さ。さくらんぼがとてもデリケートだということを知らずにちょっと荒々しく扱われるだけでイタミが激しいのです。それと推測される苦情もあった。
というわけで、注文を受けたのに、送ることができなくなった方、イタミが激しい状態で届いてしまった方、別な種類のさくらんぼが届いた方とたいへんご迷惑をおかけしました。
本当に申し訳けありませんでした。こんな状態が続くとこれからさくらんぼ作りを継続できるのだろうかと不安になります。